廣国神社

堺市美原区大保(平成24年1月8日)

東経135度33分25.35秒、北緯34度32分48.7秒に鎮座。

 この神社は国道309号線・廣国神社前信号から東に入り、蔵王蔵池に向かうとすぐ左手に鎮座しています。そんなに広くはない社域ですが、鎮守の杜が大きく、落ち着いた雰囲気の素敵な神社でした。
 石段を数段上がると鳥居が建立され、左手に手水舎。正面に拝殿、板塀内に本殿が建立されています。境内に目を向けると、大絵馬が三枚あり、鋳物発祥の地とあって140cmもある大鍋も奉納されています。傍には「ナベと背くらべ」と書いた目盛りがあり、参拝した子供達は楽しみが一つ増えるのではないでしょうか?又、境内や鎮守の杜の中に境内社が数社祀られ、又、水路の橋に利用されていたという「黒姫山古墳石室天井石」も間近に見られ、古墳好きの私としてはとても楽しい参拝となりました。

 主祭神:廣國押武金日命(安閑天皇)、相殿神:保食神、猿田彦命、大国主命、誉田別命、天照大御神、天児屋根命、市杵島姫命、金山彦命、須佐乃男命、菅原道真公、石凝姥命、鍋宮大明神
 祭礼日:10月9日 ・秋祭、10月第1日曜日・ 鍋宮大明神例祭
 境内社:三十八社、皇大神宮遥拝所、宇賀神社、交通安全社
 由緒:広国神社は、広国押武金日命(第27代安閑天皇)を主祭神とし太井、今井、大保の氏神である。
 神社の統合により、河内鋳物師等の崇敬する鍋宮大明神 烏丸大明神の祭神石凝姥命、今井の管原神社祭神管原道真公、大保の八坂神社祭神素盞鳴命のほか、相殿として数柱の神々を祀る。
 嵯峨天皇の時代、境内に蔵王堂を建立し、蔵王権現を祀ったが、明治初年の神仏分離令により、蔵王権現は太井の民間にひきとられ祀られている。
 境内の小祠は、三十八社と称し、多くの神々を祀る。中にある岩は、鍋宮大明神から移転し、磐座として祀られている。
 大保を中心にこの地区一帯は河内鋳物師の本拠地で、平安時代末から室町時代始めにかけて釣鐘の鋳造などが行われ、鋳物発祥の地となっている。ここより南約200mにある鍋宮大明神の旧跡には。顕彰碑が建立されている。

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社頭
神社入口と明神鳥居
社号標 鳥居に掛かる額
参道・境内の様子
拝殿前、文政12年生まれの浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政12年(1829)己丑8月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子
板塀と本殿

境内社:三十八社
社殿右には鍋宮大明神の磐座が移転されています。
境内社:皇大神宮遥拝所
境内社:宇賀神社(稲倉魂大神)
境内社:交通安全社
石仏 黒姫山古墳石室天井石
大絵馬 大絵馬
大絵馬 鋳物製大鍋
「ナベと背くらべ」と書いた目盛りがあり、
直径140cm程度の大きさです。
鎮守の杜