百舌鳥八幡宮

堺市北区百舌鳥赤畑町5(平成18年1月2日)

この神社は阪和線・百舌鳥駅と南海高野線・中百舌鳥駅の中間に鎮座しています。
 百舌鳥八幡宮HPによると、御祭神は応神天皇、配祀は神功皇后、仲哀天皇、住吉大神、春日大神となっています。
 社伝によれば神功皇后が三韓征討を終えて難波にお帰りになった時、この地で八幡大神の宣託をうけて天下奉平の祈願をたてられたことにより、欽明天皇の時代にこの地を万代(もず)と称し、ここに神社を創建してお祀りされたと伝えられています。
 その後、山城石清水八幡宮所蔵の古文書には、後白河天皇の保元3年に、石清水八幡宮の別宮となっていたことが書かれています。また、皇室や大内氏などの武将の尊崇も篤かったのですが、兵火等、度重なる災禍を蒙った為に次第に昔日の壮観を失い、什宝、古文書等も多く散逸してしまいました。なお、大阪城代の交替の際には、必ず当社に参拝するのが例とされ、また、毎年の例祭には堺町奉行が参向する定めとなっていました、とあります。
 社殿前にある楠の巨木は樹齢800年で、大阪府天然記念物に指定されていますが、太い注連縄が巻かれており、社殿が造られ、賽銭箱まで置いてありました。この様に樹そのものが信仰の対象になっているのは少ないのではないでしょうか?

境内入口 百舌鳥神社の名入り灯籠
境内入口、天保7年(1836)生まれの浪花狛犬。
(天保7年(1836)建立)
大きな拝殿
今回の一押し。複雑な造りの檜皮葺き本殿。
私達はこの本殿を見られただけでも、
大阪に来た甲斐があったと思っていますが、
参拝客の殆どは拝殿には詣でますが、本殿までは来ないようです。
拝殿前の浪花型住吉式狛犬。
この真四角な顔、寸胴な身体、吽には極小さな角があり、
人の良いおじいさんという感じがします。
和泉砂岩製の為か剥落が始まっています。素朴で愉快な狛犬です。
(天保?年(1830〜1843)建立)
境内社・招魂社全景 境内社・招魂社社殿
招魂社前の年代不明、太い尻尾がピンと立っている可愛い狛犬。
境内社・若宮社入口 境内社・若宮社社殿
若宮社を護っている年代不明、大振りの浪花狛犬
樹齢800年、大阪府天然記念物指定の楠の巨木
参道途中の境内社・厳島神社、水天宮社入口
境内社・水天宮社社殿 境内社・厳島神社社殿
今は駐車場となっている御旅所
御旅所の浪花狛犬。素朴な感じで、装飾が余り無い可愛い狛犬です。


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