高津(こうづ)

大阪市中央区高津1-1-29(平成24年1月6日)

東経135度31分0.09秒、北緯34度39分56.21秒に鎮座。

 この神社は谷町線・谷町九丁目駅の西約200mに鎮座しています。道路沿いの参道入口から真北に向かって約100m程参道が続き、その間神橋や献梅碑、北野恒冨筆塚、梅ノ井等が点在しています。
 土塀を入ると石段の参道が有り、上がったところが境内です。境内左には手水舎、絵馬堂、右には社務所、結婚式場が配され、中央奥に宝暦4年生まれのブロンズ狛犬が護る千鳥破風・唐破風付きの豪華な拝殿、白塀内に本殿が建立されています。又、境内左には唯一焼け残った神輿庫、元々この地の鎮守社だった比賣古曽神社が祀られ、その奥には平成に造られた庭園・仁徳庭園があり、飯持の良い散策が出来ます。社殿右には高倉稲荷神社他の境内社が祀られています。
 大阪の発展に伴い、もう昔の景観は望めませんが、大樹が残され、綺麗に整えられた社地・建築物は清々しく、気持ちの良い参拝が出来ます。

 御祭神:仁徳天皇、仲哀天皇、応神天皇、神功皇后、履中天皇、葦姫皇后
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、1月3日・元始祭、1月15日・トンド・白菊祭、2月3日・節分厄除け、2月11日・献梅祭、2月23日・皇太子誕生祭併的祭、春分の日・祖霊祭、4月初午日 ・高倉社初午大祭、6月11日・比売古曽祭、6月15日・白菊祭、6月30日 ・大祓、7月17日 ・夏祭 宵宮、7月18日・夏祭 本宮、秋分の日・祖霊祭、10月17日・宵祭、10月18日・秋祭併敬老祭、11月1日・高倉社御火焚祭、11月11日・比売古曽祭、11月15日・七五三祭(11月中)、11月23日・新穀感謝祭、12月23日・天長祭、12月31日・大祓併除夜祭、毎月1日・15日・月次祭 湯立神事、毎月午の日 ・稲荷神社月次祭、4月上旬 ・高津宮桜まつり
 境内社:比賣古曽神社、高倉稲荷神社、安井稲荷神社、白菊神社、専念神社、常高神社
 由緒:当宮は浪速の地を皇都(高津宮)と定められ大阪隆昌の基を築かれた仁徳天皇を王神と仰ぐ神社であります。
 仁徳天皇が高殿に昇られて人家の炊煙の乏しいのを見られて人民の窮乏を察し直ちに諸税を止めて庶民を救済されました御仁政はあまねく国民の敬慕する処であります。
 その御仁政を慕い平安期の初期清和天皇の貞観八年(866年)勅命(天皇の命令)によって旧都の遺跡を探索して社地を定め社殿を築いてお祭りしたのを創始といたします。以後世々皇室を始め時の幕府等の度々の御造営寄進を重ねて浪速津の守護神と仰がれ御神威輝き渡ったのでありますが、その後700年を経た正親町天皇の天正十一年(1583年)豊臣秀吉が大阪城の築城に際し比売古曽社の現在地に御遷座(神社の御神体が移ること)になって今日に及んでおります。
 仁徳天皇の徳政を敬い大正十年に制定された大阪市歌にも「高津宮の昔より代々栄えをかさねきて民のかまどに立つけむりのにぎわいにまさる大阪市・・・」と歌われています。
 昭和二十年三月の第二次大戦の戦火を浴び神輿庫を一つ残して社殿ことごとく焼失しました。しかし戦後氏子を始め崇敬の厚い奉賛により昭和三十六年十月社殿以下ことごとく復興完成を見ました。
(「高津宮公式サイト」より)

表参道入口に立つ一の明神鳥居
社号標 参道の様子と注連柱
神橋と参道
参道左に有る献梅碑
参道右に有る北野恒冨筆塚
参道左に有る梅ノ井
神社入口
石段の参道
境内入口
境内の様子
拝殿前、宝暦4年生まれのブロンズ狛犬
吽は角付きで、「威風堂々」という言葉がピッタリの素晴らしい狛犬です。時々古いブロンズ狛犬を見かけますが、どれも秀作で、「よくぞ残っていてくれた…。」と、神社関係者に感謝!
狛犬の拡大写真はこちらで
(宝暦4年(1754)甲戌建立 台座改修昭和54年1月吉日)
拝殿
拝殿内の様子
本殿 側面と正面

境内社:高倉稲荷神社 入口
高倉稲荷神社の神使い・お狐様達
(明治28年(1895)11月吉日建立)
(昭和34年(1959)12月吉日建立)
高倉稲荷神社 拝殿
拝殿内の様子
高倉稲荷神社本殿
境内社:比賣古曽神社(下照比売命) 入口
比賣古曽神社の鳥居
比賣古曽神社社殿
比賣古曽神社を護る建立年代不明の構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
仁徳庭園
 
「郡戸王子推定地」碑
木谷蓬吟・千種 顕彰碑
五代目桂文枝之碑
  
夫婦石
神輿庫
宝暦年間(1751〜1764年)より戦火をまぬがれて今に至る。
入り口の向拝の天井には瓦製の龍が眼光鋭くとぐろを巻いている。
(大神輿2基、小神輿2基を格納)
絵馬堂
絵馬堂より現在の大阪市中を見る
江戸時代は展望の名所で茶店もあり、このあたりで遠眼鏡を貸して大坂の町並みを説明する商いの賑わい振りが、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』でも紹介されているそうですが、現在はこの様にビル群しか見えません。。
干支の大絵馬
西参道入口
北西側から見る社頭