高崎神社

大阪市住之江区南加賀屋4-15-3(平成24年1月6日)

東経135度28分37.14秒、北緯34度35分53.23秒に鎮座。

 この神社は大和川右岸堤防下に鎮座しています。コンパクトに纏まった神社ですが、狛犬や境内社も多く、管理が行き届き、何よりも宮司さんの人間的魅力が輝く神社でした。
 大阪湾の河口近く、人口密集地域の細い道路に面して神社は鎮座し、入口玉垣後に「村社高崎神社」と記された社号標と天保9年生まれの浪速狛犬、その奥に鳥居が建立されています。境内中央には面白い枝振りの樹齢300年の御神木が聳え、右手には境内社が祀られています。中央の石段上に注連柱が立ち、その左右に昭和3年生まれのブロンズ狛犬。千鳥破風付き入母屋造りの拝殿後に綺麗な白壁流造の本殿が建立されています。
 又、拝殿内に珍しく木製の神殿狛犬が二対もいたので、宮司さんに撮影許可をお願いすると快諾して頂き、尚かつ明るいところまで持ってきてくださいました。そしてこの社の来歴、近くの神社のことなどをお話し頂き、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。宮司様、その節は本当にありがとうございました。

 御祭神:天之水分大神、合祀神:天照皇大神、柿本人丸大神
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、節分厄除火焚祭・2月3日、例大祭・2月26日、大多田稲荷神社初午祭・3月初午の日、春祭・3月26日、五社宮例祭・4月3日、夏越祭・7月下旬、長寿祈願祭・9月15日、秋祭 ・9月26日、平林高崎神社例祭・10月26日、七五三祝祭・11月15日、冬祭併新嘗祭・11月26日
 境内社:松之木宮、五社宮、祖霊社(天柱殿)、大多田稲荷神社、境外社: 平林高崎神社
 由緒:宝暦5年(1755)初代加賀屋甚兵衛氏が産土神(元宮:富田林宮町三丁目鎮座 美具久留御魂神社)の水分神を勧請して大和川河口に祭り、天保8年(1837)現地に移築して同時に天照大神 柿本人丸大神を合祀したと言う。社伝では、天保10年(1839)創建された。
 当地一円の開拓者、三代目加賀屋甚兵衛氏の埋立工事が、洪水・高潮に度々阻害され其の加護を祈願して、自身生国の氏神水分社の御分霊を祠官松原若狭守により勧請祭祀され、高崎宮と称し、五穀豊穣・縁結び・学問の神として尊拝されています。

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社頭
神社入口
入口脇にいる天保9年生まれの浪速狛犬
吽には角があり、浪速の特長が良く出ている狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保9年(1838)戊戌建立)
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
拝殿前、昭和3年生まれのブロンズ狛犬
吽には角があり、威厳のある良い狛犬です。
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(大阪西九條 石匠・安田清九郎 昭和3年(1928)7月建立)
注連柱と拝殿
拝殿内の様子
大正9年生まれの木製神殿狛犬
三頭身幼児体型の若々しい狛犬です。
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(大正9年(1920)4月23日建立)
平成17年生まれの木製神殿狛犬
吽には角があり、胸を張って背筋を伸ばした雄々しい狛犬です。
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(平成17年(2005)3月吉日建立)
本殿

境内社:大多田稲荷神社
氏子、崇敬者の家内安全を祈願。
境内社:五社宮
御祭神:正中 宇賀御魂大神、二座 住吉大神、三座 大國主大神、四座 支那津比古 支那津比賣大神、五座 瀬織津比賣大神
大正12年より五穀豊穣と縁結びを祈念して祭祀。
境内社:祖霊社(天柱殿)
物故者(神職・総代等)を祀る。
境内社:松之木宮
御祭神:松之木大神(歯痛を治す神様)
御神木の根元に祀られる境内社 遥拝所
手水舎と山車庫 御神馬像
樹齢300年の御神木
力石