川辺(かわなべ)八幡神社

大阪市平野区長吉川辺1-4-38(平成24年1月8日)

東経135度34分22.81秒、北緯34度35分33.51秒に鎮座。

 この神社は大和川北岸、川辺小学校東に鎮座しています。一の鳥居が立つ参道入口から神社まではおよそ60m、参道は真西に向かい、玉垣が巡らされた神社の入口には社号標と灯籠、二の鳥居が建立されています。境内に入ると右側に手水舎が配され大樹が聳えています。参道途中と拝殿前には江戸時代に奉納された狛犬が居り、千鳥破風付き割拝殿の奥の塀内に、流造の本殿が建立されています。また、御神木の下に祀られた龍王社を始めとしてそれぞれの境内社が綺麗に整備され祀られていました。
 とても行き届いた配慮が感じられる神社でした。

 御祭神:應神天皇(品陀別尊)
 祭礼日:9月15日(秋祭)
 境内社:龍王社、金吉稲荷大明神、厳島姫神社、少彦名神社・歯神大神
 由緒:川辺八幡神社は、大和川堤防の北側に位置し、品陀別尊を祭紀してある。
 創建の年月日は詳細でない。岩清水八幡宮の分霊を勧請したものであり、往時は社殿広壮にして輪奐の美をつくし境域、境外も広く字初穂田、神楽田、判官田等社領たりしによる桷なり、元禄16年大和川付替えによって大半はその川床となった。
 その昔後醍醐天皇時代宸翰を賜い奉幣となったと言う。
 明治5年に社領となり、境内は大小の樹木鬱蒼し、本殿、拝殿、神饌所、絵馬舎、祭器庫、社務所等を存し、末社に少彦名神社、稲荷神社、厳島姫神社あり。
 大正4年、本殿、拝殿、造営物を改築。昭和48年12月不慮の災禍に本殿消失、昭和51年4月、本殿が復元。
 平成5年、拝殿修復、参道を敷石にし、境内も整備された。



参道入口に立つ一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
社頭
神社入口に立つ二の明神鳥居 社号標
境内の様子
参道の様子
参道途中にいる文政7年生まれの狛犬
脆い砂岩の中でも柔らかい石だったのでしょうか?かなり酷い剥離が見られます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政7年(1824)甲申8月建立)
拝殿前、文化5年生まれの狛犬
阿は垂れ耳で、吽には角があり、立ち耳。大きな鼻と平歯が目立ちます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化5年(1808)戊辰9月吉日建立)
千鳥破風付き割拝殿
割拝殿内の様子
流造の本殿

 
境内社:龍王社
境内社: 金吉稲荷大明神・厳島姫神社入口
 
金吉稲荷大明神社殿
 
金吉稲荷大明神を護る狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
 
境内社:厳島姫神社
 
厳島姫神社を護る極小の陶器製狛犬
 
境内社:少彦名神社・歯神大神
 
御神木・大楠