野田恵美須神社

大阪市福島区玉川4-1-1(平成24年1月6日)

東経135度28分55.68秒、北緯34度41分6.83秒に鎮座。

 この神社は安治川と新淀川に挟まれた地域に鎮座しています。あと6km程下ると大阪湾で、所謂、中州と呼ばれる地域です。今もある程度の木々が残されていますが、昔は野田藤が絡まる鬱蒼とした鎮守の杜が広がり、難波名所の一としてその名が轟いていた様です。
 現在は南面した入口を入ると、左右に境内社が祀られ、左に社務所が配され、参道中央に献湯神事にでも使われるのか、四脚の屋根付きの建造物が建っています。中央奥にブロンズ狛犬が護る唐破風付きの拝殿、奥の塀内に流造の本殿が建立されています。又、大きな神輿庫や山車庫も見られ、祭礼の華やかさが感じられました。
 私達狛犬ファンとしては、案内付きの狛犬が見られるのは嬉しい限りです。

 御祭神:事代主大神、天照皇大神、八幡大神
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、宝之市大祭(十日えびす)・1月9 10 11日、トンド行事・1月15日、節分祭・2月3または4日、夏祭・7月19 20日、秋祭・9月9 10日、御火焚・12月10日、月次祭・毎月1 15日、献湯神事・元旦をはじめ毎月1日
 境内社:熊野社、金刀比羅社、稲荷社
 由緒:社伝に依れば永久元年11月20日 当地開発最初の地に大神を勧請し氏神と崇め奉りもの これ当社の起源なり。
 天文2年兵火に罹り小祠を建て奉祀せしが、元亀元年三好山城守社殿を造営し厚く崇敬せられる。
 当地開発最初からの地に現在もあるが、往時は巨樹鬱蒼たる森林にして紫藤之に交わり、付近一帯を野田藤と称し、難波名所の一としてその名遠近に聞ゆ。

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社頭
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
境内中央に建つ謎の建物
この社では毎月献湯神事が行われます。その時にでも使用する建物でしょうか?
拝殿前、明治40年生まれのブロンズ狛犬
吽には角がある、小顔で精悍な狛犬です。
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(明治40年(1907)5月建立)
拝殿
拝殿目貫彫刻・波間の鯛
拝殿内の様子
本殿

境内社:稲荷社  入口
(御祭神:宇賀之御魂大神、相殿:少彦名大神、船玉大神)
稲荷社 社殿
境内社:金刀比羅社  入口
(御祭神:大物主大神)
金刀比羅社 社殿
金刀比羅社を護る小さな狛犬
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境内社:熊野社 入口
(御祭神:伊弉冉大神)
熊野社 拝殿
熊野社 本殿

「蛭児宮」社号標 神域拡張記念碑
野田藤
神輿庫 山車庫
東参道入口に居る安永8年生まれの狛犬
阿は垂れ耳、吽は立ち耳で、若々しくやんちゃそうな、溌剌とした狛犬です。
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(安永8年(1779)己亥建立)