大利神社

寝屋川市大利町23-1(平成24年1月5日)

東経135度37分14.6秒、北緯34度45分47.75秒に鎮座。

 この神社は寝屋川市駅の北西約400mに鎮座しています。
 18号線信号から入ると、神社通り商店街つきあたりに大利神社があり、入口には社号標と鳥居が立っています。北に向かって細い参道が境内へと続き、途中に鳥居型の提灯掛けが建立されています。境内は意外と広く明るく、唐破風の付いた入母屋造りの拝殿前に丸尾タイプの狛犬がいます。その社殿右には八幡宮、境内奥には皇大神宮、稲荷宮が祀られていました。それぞれが綺麗な社殿で、丁寧な祀り方をされていると感じました。又、市街地にしては樹齢100年ほどの大楠が数本育ち、豊かな緑が見られる神社でした。

 御祭神:大歳神、菅原道真公、大国主大神、事代主大神
 祭礼日:例祭・10月18日、元旦祭・1月1日、節分祭・2月3日、大祓式(年越しの祓い)・12月31日
 境内社:八幡宮、皇大神宮、稲荷宮
 由緒:貞享三年(一六八六)の調査には古くよりあり。創建年代は不明なれど、宝永五年に地震・大風により大破し、宝永六年(一七〇九)に再建、文化十四年(一八一七)修復時の棟札が残されている。このうち宝永六年の棟札には、神宮寺であった「金剛寺」と「住持圓了」の名が記されている。明治初年の神仏分離までは、金剛寺の僧が神社の管理に当たっていたのである。
 元は大歳神を祭り農家の五穀豊年を祈る神であったが、寛文十年(一六三三)この地の領主となった永井信濃守尚政の支配地となって菅公を合祀して、神社名は菅原神社とし、さらに氏神社、大正になって今の名に改称した。明治五年村社に列し、同四十三年七月神饌幣帛供進社に指定せられた。
 境内神牛社の御神牛は、昭和五十一年に石像につくり替えられたが、元は瓦質であって、以前より牛は草を食べるから、クサ(デキモノ)を食べてくれると言い伝えられ、つるつるした石を供え、祈願をして、その石で局部をなぜ完治すると、神牛社に石を持って御礼参りすることが昔より伝えられている。
(「大阪神社庁第三支部ホームページ」より)

社頭
入口に立つ明神鳥居
鳥居に掛かる額 社号標
鳥居型の提灯掛けと参道
境内の様子
拝殿前、丸尾タイプの狛犬
丸尾タイプは余り見かけませんが、台座が御影石で年代が読み取れませんでした。大阪の他地域では明治30年代に出現しています。全体的なバランスが整った良い狛犬だと思います。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治?年(1868〜1912)10月建立)
拝殿
拝殿唐破風上の鳳凰?
拝殿唐破風上の飛び狛さん
弊殿と本殿

境内社:稲荷宮(末菊大神) 境内社:皇大神宮(天照大神)
境内社:八幡宮(八幡大神) 布団を掛けられ大切にされている撫で牛さん
ご神木・楠 ご神木・楠
ご神木・楠 拝殿脇に掛けられた大絵馬