大杜御祖(おおもりみおや)神社
寝屋川市高宮317(平成24年1月5日)
東経135度38分28.32秒、北緯34度45分9.31秒に鎮座。
この神社は東寝屋川駅の西約1.3kmに鎮座しています。社殿は国指定史跡・高宮廃寺遺跡の西塔があったと推定される場所に鎮座しており、静かさと大きな鎮守の杜が印象的な神社です。
170号線を東に入り坂道を上がると大鳥居が建立されており、東に向かう参道途中に「旧宮居、元大杜御祖神社跡、左50m」の石標があり。その先の畑の片隅に「元大杜御祖神社跡」の石標が立っています。そこから神社の大きな森が見え、中央の暗闇の中に参道が消えています。
境内に入ると、前面に玉垣を配し、「式内社大杜御祖神社」と記された社号標が立ち、お寺の御堂のような荘厳な拝殿から白塀が左右に続き、外側からは其の内部の様子は見えません。拝殿の入口から内部が見えますが、綺麗に整備された白塀内には檜皮葺流造の本殿が建立されており、遠くからで良くは見えませんが大きく丁寧に造られた浪速狛犬がお護りをしているようです。
又、社殿裏の杜の中に、西塔に使われていた礎石と思われる上部に浅い窪みのある石が、数個が残っています。
御祭神:天萬魂命
祭礼日:10月17日
由緒:ここ大杜御祖神社は「式内社」で、市内で三社あるうちの一社です。式内社とは平安時代につくられた「延喜式神明帳」に記載されている神社を言います。
御祭神は、ここより北西約300メートルにある高宮神社の父神である天萬魂命を祀り、「河内名所図会」には「此地の生土神」と紹介されています。江戸時代には、五穀豊穣を願って牛頭天王も祀られていました。
また、この神社の境内には、東西に塔をもつ白鳳時代(七世紀後半)創建の古代寺院がありました。この寺院は、高宮の地名をとって「高宮廃寺」と呼ばれていますが、現在の社殿のところにその西塔があったと推定されます。
図は、高宮廃寺の伽藍配置を示したものです。
参道入口 |
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大鳥居 |
鳥居に掛かる額 |
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200m程続く参道の様子 |
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社頭 鎮守の杜 |
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境内入口 |
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境内の様子 |
社号標
「式内社大杜御祖神社」 |
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拝殿 |
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拝殿屋根上の飛び狛さん |
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拝殿内の様子 |
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本殿屋根と正面 |
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本殿を護る建立年代不明の浪速狛犬
吽には角があり、とても保存状態が良いようです。落ち着いた渋い造りの良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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鎮守の杜 |
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神社の案内は「鉢かつぎ姫」がしてくれます。 |
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