屯倉(みやけ) 神社

松原市三宅中4-1-8(平成24年1月8日)

東経135度33分29.54秒、北緯34度35分7.71秒に鎮座。

 この神社は河内松原駅の北約1.5km、187号線に面して鎮座しています。
 規模の大きな神社で、入口は三箇所、北と北西、南にあります。私達は南参道入口からは入りましたが、すぐ左手には鬼神像が護る行者堂があり、数名の方が毎月7日の役行者命日に行われる縁日の後片付けをしていらっしゃいました。
 境内に入ると巨樹の間を縫うように参道が付けられ、それぞれの入口からの参道と合流しながら拝殿へと進んでいきます。千鳥破風唐破風付きの豪華な拝殿前にはこの時期にしか見られない宝暦3年生まれの素晴らしい狛犬が居り、全貌を見られた事はとても「ラッキー」な気分でした。
 境内左手には式内・酒屋神社を始め、数々の境内社が整然と綺麗に祀られ、この社に対する氏子さん達の崇敬心の篤さに触れたような気がしました。

 御祭神:菅原道真公、須佐之男命、品陀別命(応神天皇)
 祭礼日:7月25日・夏祭、10月1日2日・例祭
 境内社:酒屋神社、市杵嶋姫社、琴平神社、天照大神社、素戔鳴神社、大物主社、日吉神社、天津神社
 由緒:本社は宇「宮の内」にあり、縁起によれば河内國丹比郡依羅三宅天満宮として、上古より鎮座の天神にして「穂日の社」と言い、天慶5年(942)8月18日菅原道真公をお祀りしたのがその創めであると言われている。
 御神像は道真公が58才のとき筑紫太宰府においてご自身の影を鏡にうつして木像に刻み、縁深いこの三宅郷に送られたと伝えられる等身大のご神像である。
 また、胎蔵品として、元和8年(1622)に書かれた丹生講式などが納められている。
 旧社殿は寛政4年(1792)に建てられていたが、現社殿は昭和63年(1988)に氏子崇敬者の寄付により造営された。



南参道入口
南参道入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
境内の様子
拝殿前、宝暦3年生まれの狛犬
浪速狛犬なのでしょうが、頭部や顔つき・尾等、岡崎天神系狛犬との類似点が認められます。それにしてもこの枝振りからして、冬のこの時期にしか全貌を垣間見る事が出来ない、貴重な狛犬なのでしょうね〜。
狛犬の拡大写真はこちらで
(宝暦3年(1753)癸酉春正月穀旦建立)
千鳥破風唐破風付きの豪華な拝殿
拝殿内の様子
拝殿内に掛かる神名額
向かって左から「品陀別命」「菅原道真公」「須佐之男命」
  
本殿

境内社全景
境内社:市杵島姫社
境内社:酒屋神社入口
鳥居に掛かる額 社号標「式内酒屋神社」
酒屋神社を護る明治2年生まれの浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治2年(1869)10月日建立)
酒屋神社拝殿
酒屋神社本殿
境内社:琴平神社
合社全景
境内社:天照大神社
境内社:素盞嗚神社
境内社:大物主神社
境内社:日吉神社
境内社:天津神社
遥拝所 地蔵堂
護国社?
天神様の神使い・牛像 大絵馬
御神木・大楠
御神木・大楠
鎮守の杜の木々
北西参道入口

南参道入口脇に建つ三宅龍王講行者堂
小角が使役していたという鬼神像
行者堂内の様子