深居神社

松原市小川5-26-4(平成24年1月8日)

東経135度34分47.21秒、北緯34度35分4.22秒に鎮座。

 この神社は松原JCTのすぐ南に鎮座しています。
 地図で見ると広大な社地を持っているように見えましたが、実際は東側は公園になっており、「神社は軒を貸して母屋を取られる」状態で、入口から境内まで南北に細長く延びていました。生け垣の入口中央に鳥居が建立され、参道途中には注連柱。狛犬が護る拝殿は所謂割拝殿形式ですが扉は開かず、弊殿・本殿は脇の金網越しにしか見えません。本殿脇に稲荷社が祀られ、参道右の公園との境界辺りに歯神さんと呼ばれる立石が祀られています。

 御祭神:品陀別命
 祭礼日:10月15日・例祭
 境内社:稲荷社、歯神
 由緒:深居神社は、小川町の西北字馬場筋にあり、品陀別命を祀る。社伝によると、創建は養老元年(717)に、もと津堂若林大堀小川川辺の総産土神であったが、中世の元弘建武の兵乱(1331〜35)に分離して、小川町だけの産土神となる。
 本殿は一間社流造の柿葺で、海老虹梁の湾曲が少なく、昇高欄の曲線も古式で相対的に抑制のきいた彩色のない上品な意匠である。天井梁裏に万治3年(1660)に「大工松村長右衛門正次と土屋長九郎」の棟札があり重要な建物である。
 拝殿には寛政4年(1792)の棟札もあり、寛政5年の絵馬もある。境内に歯神さんの石があり、昭和10年(1935)に二個の須恵器が見付かり、境内はもと古墳址ではないかと思われる。

社頭
入口に立つ明神鳥居
鳥居に掛かる額 社号標
参道の様子
参道途中に立つ注連柱
境内の様子
拝殿前、文政2年生まれの浪速狛犬
吽には角があり、厳めしく落ち着いた良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政2年(1819)己卯夏6月建立)
向拝のない割拝殿
本殿前の境内の様子
弊殿正面
弊殿と本殿覆い屋側面
本殿正面

境内社:稲荷社 歯神と一石五輪塔2基