阿保(あお)神社

松原市阿保5-4-19(平成24年1月8日)

東経135度33分34.42秒、北緯34度34分43.75秒に鎮座。

 この神社は河内松原駅の北約750mに鎮座しています。
 この社は「開運・松原六社参り」の一社で、参拝はなんといってもお正月をお奨めいたします。境内中に張り巡らされた「書き初め絵馬」は初詣客の奉納物で、私も参加させて頂きましたが、単なる初詣とは異なり、「書き初め絵馬」をしたことで何となくですが、強く願い事が叶うような気になり、とても御利益を感じました。
 また、社殿後に聳える御神木の大楠は、根の張り方に特徴があり、勢いが感じられます。
 社名の「阿保神社」は境内社の御祭神・阿保親王に因んだもので、「阿保親王」とは平安時代初期の51代平城天皇の皇子で、伊勢物語で名高い在原業平のお父様です。「続日本書紀」に、性質は謙退で才能は文武を兼ね絃歌に妙を得ていたと記され、この地の灌漑や農業生産を奨励し、善政を施した素晴らしい方のようです。

 御祭神:菅原道眞
 祭礼日:歳旦祭・1月1日より1月15日、松原市開運六社参り、節分祭・2月3日(節分の日)、夏祭・7月第三土曜日 宵宮、夏祭・7月第三日曜日 本宮、秋祭・10月第二土曜日 宵宮、秋祭・10月第二日曜日 本宮、七五三参り・11月1日より30日迄、月次祭・毎月1日
 境内社:阿保親王社、厳島姫命社
 由緒:阿保の地名は平安初期に平城天皇の皇子の阿保親王が干害の地に親王池など作り善政された。阿保親王住居跡に親王社が建てられやがて阿保村と呼ばれた。
 阿保神社は本殿に管原道真公を祀り本殿右側に阿保親王と厳島姫命(弁財天)を祀る。
 本殿は拝殿の奥にある覆屋の中にある一間社流れ造りで側面も一間の浜縁付で上に古風な蟇股がある。また木鼻には渦紋が二つ 庇木鼻には古い竜の彫り物がある江戸中期造りを残す建築である。
 神社の創建は太宰府で薨去された道真公のため各地に天満宮が建立された頃と思われる。
 祭神である道真公が太宰府に下る際、叔母の覚寿尼のいる土師寺に立ち寄られた時に阿保の地に休息された由来として祀られたと伝えている。
 また樹齢千年を超える巨大な老楠がある。

境内と拝殿
天保13(1842)年に再建され、平成7(1997)年に改修。桁行5間、梁間2間、入母屋造りの本瓦葺で、中央1間を馬道にとる割拝殿の形式です。
拝殿では様々な樹木・草・花が描かれた花天井が見られます。
本殿覆い屋
「本殿は屋根が銅版で葺かれた一間社流造り。建立は、社伝によれば慶長13(1608)年の再建を記す棟札があったと伝えていますが、所在は不明。庇柱は大きく面を取り、虹梁型三斗組、妻飾大瓶束上の組物とも変則的で珍しい形式です。」と記されていますが、見えません。

境内社入口に立つ明神鳥居
境内社を護る浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
境内社:阿保親王社
境内社:厳島姫命社
境内一杯に奉納されている「書き初め絵馬」
御祭神・菅原道眞公にあやかり、お正月に初詣にいらした方々に思い思いの言葉を書き込んで戴いている「書き初め絵馬」。境内の注連縄に付けられ、15日の「とんど焼き」でお炊きあげされるそうです。
そこで、まるで字を書く事に自信がない私も、縁起物の「書き初め絵馬」に挑戦(何と、48年ぶりに筆を持ち、書き初めをしたのでした)。……「これからも身体の動く限り、二人で狛犬探しの旅に出かけたいな〜。」ということで、心に浮かんだ言葉は「夫婦円満」。(ちょっと恥ずかしいかな。)……氏子さんに記念写真まで撮って戴きました。
市内三名木の1つ 御神木・大楠
推定樹齢・樹齢1000年以上、樹高・16m、幹周り・4m50cm、根株張・6m
御神木・大楠
「開運・松原六社参り」案内と絵馬