烏帽子形八幡神社

河内長野市喜多町305(平成18年4月16日)

【関西支部 Showちゃん通信員より】
 烏帽子形八幡神社は河内長野市の中心部にあります。近くに市の名前の由来となった長野神社や国宝の如意輪観音像で有名な観心寺があり、古くから開けています。この烏帽子形八幡神社の裏山も楠木正成が城を構えていた所だそうです。
 由緒等は時間の関係上調べ切れませんでしたが、狛犬の台座には摩滅して読みにくかったのですが慶応元年の銘が有りました。ほぼ摩滅していて当然写真には撮れませんでしたが…。

 この神社は南海高野線・河内長野駅の南西約1km、今は烏帽子形公園となっている、烏帽子形城跡の東山腹に鎮座しています。
 創建は不詳ですが、古くは上田八幡とも呼ばれていたそうで、烏帽子形山には河内七城の一つ楠二郎の根拠地・烏帽子形城という支城があり、その城の北の鎮護として創祀したものと伝えられているようです。文明12年(1480)には、河内源氏の末裔といわれる石川八郎左右衛門尉が入母屋造りの社殿を建立、元和8年(1622)楠氏の後裔といわれる甲斐荘喜右衛門正保が再建しました。
 本殿は重要文化財に指定され、昭和41年9月、文明12年当時の姿に復元されました。建築様式は、桁行三間、梁間二間の入母屋造檜皮葺です。
 境内社に烏帽子形恵比須神社、比良野社(平野社)があります。

社殿と境内の様子
慶応元年(1865)生まれ。若々しく元気な浪花狛犬。願掛け狛犬でもあるようです。
(慶応元年(1865)建立)