若倭姫(わかやまとひめ)神社

柏原市山ノ井町7-4(平成20年1月3日)

東経135度38分15.78秒、北緯34度35分45.54秒に鎮座。

 この神社は近鉄大阪線・法善寺駅の東約500m、山井寺北側の石段を上ると瑠璃光禅寺境内右手に鎮座しています。地図には瑠璃光禅寺の北東に標記があるのですが、実際この場所まで来てみるとお寺の境内に入ってしまうような感じで、入口にたどり着くまではかなりの逡巡と勇気がいりました。瑠璃光禅寺境内右手にある神社入口から参道は石段になっていてその上の境内は極小さなものでした。けれどいざ参拝をしようと拝殿前に立つと格子戸越しに狛犬の姿が見えます。それも普通の浪速とは大分異なって見えます。思わずご挨拶の二礼二拍手を忘れ、見入ってしまいました。拝殿裏に回ると塀があり、近くには寄れませんでしたが、こけむした渋い感じの良い狛犬でした。そばに寄れないので建立年代はわかりませんが、今回の「大阪初詣の旅・二泊三日」の中では最高の狛犬だと思いました。

 御祭神:若倭姫命
 例祭日:7月31日・夏祭、10月15日・秋祭
 境内社:稲荷神社
 由緒:創建は不詳ですが、「若倭彦神社」同様、6世紀頃この地で勢力を持っていた、若倭部連氏の祖神である若倭姫命を祀ったのが創始であろうといわれています。式内社で、若倭姫命を御祭神としています。「式内社調査報告」では、若倭姫神社は中世、醫王山薬師寺(瑠璃光寺)の鎮守社となったと記されているそうです。若倭彦神社同様、明治41年鐸比古鐸比売神社に合祀されましたが、昭和22年元地に復座しました。本殿裏の岩壁は磐座ではないかという説があるようです。

瑠璃光禅寺境内右手にある神社入口
社号標
「式内 若倭姫神社」
神社入口
石段の参道 境内左すぐに祀られる境内社:稲荷神社
拝殿
拝殿内の様子

本殿と狛犬
建立年代不明の狛犬
今回「大阪初詣の旅・二泊三日」の中で最高の狛犬です。(私の主観・好き嫌いの問題ですが…) 拝殿の格子戸越しにこの狛犬の姿が見えたときには、思わず二礼二拍手を忘れ、見入ってしまいました。阿吽の位置が反対で、吽には大きな角が付いています。やんちゃなきかん坊と優しいお姉さん…という感じの好一対です。
狛犬の拡大写真はこちらで
瑠璃光寺 如来・菩薩像