国分神社

柏原市国分市場1-6-35(平成20年1月3日)

東経135度38分55.85秒、北緯34度33分55.76秒に鎮座。

 この神社は近鉄大阪線・河内国府駅の東約1km、松岡山古墳上に鎮座しています。神社入口と道路を挟んで反対側には御旅所があり、そこから参道は石段となり、途中道路を挟んで尚も石段が続き、運動不足のこの身には結構な登りでした。お正月という事もあり、氏子さん達が三々五々参拝にいらしてましたが、ここも伯太姫神社同様多くの方が本殿裏から反対側へと回り込み、参拝をされていました。
 どこもかしこも非常に綺麗に整頓された神社で、境内社にまで手入れが行き届いた、凜とした雰囲気が漂う、気持ちの良い神社でした。

 御祭神:大國主命、少彦名命、飛鳥大神
 例祭日:4月15日・春例祭、10月16・17日・秋例祭
 境内社:住吉社、八幡社、春日社、稲荷社、神明社、杜本神社
 由緒:創建年月は不詳ですが、古書、口伝等によれば鎌倉時代の建立によるとあります。創建当時の現在地には、推古、舒明の両天皇に仕えた船氏(帰化人)が住んでおり、中国の古礼(有職)、接待、技術等を伝え、その才の勲功があったと正二位の官位を賜りましたたが舒明天皇の13年(641)に没しました。27年後の天智天皇の7年(668)妻安里故能刀自も没し、同じように神社の背後の松岳山の上に葬られました。その墓は前方後円墳で史跡として当社が所有しています。
 境内地は、そのような古い歴史をもっていますが、その後の武家政治による変遷により、船氏の地位も消失し、氏人達の信仰のあった大和桜井の三輪大明神の大国主命と少彦名命、飛鳥部の伴造飛鳥大神の三柱が分霊・勧請されました。
 明治5年村社に列し、同40年字水谷の無格社杜本神社を合祀しましたが、昭和47年に地元の方々が復興されました。この杜本神社は羽曳野市駒ヶ谷の杜本神社、柏原市国分東條町の杜本神社とともに式内社(名神大社)・「河内国安宿郡 杜本神社二座」の論社となっています。 
(「平成祭礼データ」参照)

松岡山古墳案内はこちらで

神社入口と道路を挟んで反対側にある
「国分神社御旅所」
神社入口
社号標 参道石段下に建つ一の明神鳥居
参道石段途中にいる文政9年(1826)生まれの浪速狛犬
頭が大きい、豪快に笑っているような楽しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政9年(1826)9月吉日建立)
境内入口
拝殿
本殿
境内社:住吉社 境内社:八幡社
境内社:春日社 境内社:稲荷社
境内社:神明社 境内社:杜本神社
杜本神社を護る年代不明の狛犬
鼻が大きく寸胴の体型をした、朴訥な感じのする狛犬です。
地震で台座から落ちたのか、阿の体が半分に割れ補修の跡が見えます。
狛犬の拡大写真はこちらで
裏参道入口の鳥居と社額