伯太姫神社

柏原市円明町15-8(平成20年1月3日)

東経135度37分47.29秒、北緯34度33分21.55秒に鎮座。

 この神社は近鉄大阪線・河内国府駅の南西約2kmに鎮座しています。女神を祀るせいか神社は綺麗に清掃が行き届き、気持ちの良い参拝が出来ます。この社で不思議だったのは、参拝される方が皆さん本殿の周囲を時計回りに一周してから、本殿に向かって参拝をされていたことですが、理由をお聞きしようと思ったときにはどなたも居られず、とうとう聞きそびれてしまいました。どなたかご存じの方がいらしたら、ご教授願います。

 御祭神:伯太姫命、配祀:大年大神、八幡大神、子守大神、市杵嶋比売大神
 例祭日:7月16日・夏期例祭、10月16日・秋期例祭
 由緒:伯太媛命を祭神とする式内社です。雄略21年頃(477)の田邊史伯孫を祀る「伯太彦神社」が北方の玉手町・安福寺隣にあり、その伯太彦命と伯太姫命とは夫婦神であると伝えられています。両社は縁起も同じだということです。一時期白山権現と呼ばれていたこの社は、明治末期から戦後まで誉田神社に合祀されていたということです。
 田邊史は、百済系の渡来氏族で豊城入彦命の子孫である上毛野君と主従関係があり、その一族が玉手・円明付近に広く居住していたと推測されているということです。

社号標「式内 伯太姫神社」 神社入口
境内入口にいる、天保2年(1831)生まれの浪速狛犬
優しくにこやかな狛犬で、典型的な浪速の形態を守っています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保2年(1831)9月吉日建立)
割拝殿 割拝殿左側の境内社
中門
三間社流造銅板葺の本殿