南近義(みなみこぎ)神社

貝塚市王子1195(平成18年1月3日)

この神社は阪和線・和泉橋本駅の西約600mに鎮座しています。

 境内の貝塚市教育委員会の案内板によると、主神の弥都波能売神(みずはのめのかみ)をはじめ、丹生都比売神など三十六の神をまつる。もとは、吉野の丹生神社の分社であり、丹生神社と呼ばれた。弘安7年(1284)に近木庄が高野山鎮守の丹生都比売神社(天野明神社)に寄進された際、分霊が勧請されたと伝えられており、天野明神とも呼ばれた。水、雨、あるいは安産の神として信仰があつく、江戸時代には雨乞いのため、鐘・太鼓を鳴らしながら"干度参り"が行われた。明治40年から42年にかけて、南近義地域に所在する神社を合祀し、南近義神社と改められた。熊野九十九王子のうち、鞍持・近木両王子も合祀されている、とあります。

 住宅地の真ん中にありながら、広い社地を保ち、椎、樫、楠、もちの木等の、所謂、雑木林的な鎮守の杜に囲まれた神社です。地上からどんどん緑が失われている昨今、この様な杜は、社会的にも精神的にも貴重な財産です。是非これからも大事に存続させて頂きたいと心より願ってやみません。

神社入り口
拝殿
嘉永2年(1849)生まれの浪花狛犬。
顎の下の鬣が、二重の縦ロールになっているのがお洒落です。
(嘉永2年(1849)8月建立)
本殿