泉井上神社

和泉市府中町6(平成18年1月3日)

この神社は阪和線・和泉府中駅の東約400mに鎮座しています。
 この日は境内にて地域の剣道場の初稽古と餅つき大会が行われ、子供たちが境内中を遊び場にして走り回っていたので、落ち着いた参拝が出来ず残念でした。
 「和泉」の国名の由来となった、神武天皇が御東征をお祈りになり、神功皇后が三韓より帰還した西暦200年4月、一夜にして湧き出したとされる、和泉清水史跡が境内にあります。これを瑞兆の証として霊泉とよび宮をお祀りされたのが、この神社の創建といわれています。井八神社・井戸ノ森八幡宮と称されることもあり、国土守護神又殖産興業の神として主祭神として和泉大明神(独化天神)を、本社には神功皇后、仲哀天皇、応神天皇、従者四十五柱(四十八神宮、水内宮又は小竹宮という)をお祀りしています。のち、王子神社・八幡神社・菅原神社・式内社和泉神社が合祀されて今にいたりました。
 その後、元正天皇の霊亀2年、この土地が国府となり、地方政治の中心となったので、その傍に総社を建立し、大鳥、穴師、聖、積川、日根野の五社が勧請・合祀されて国司以下宮人の崇敬をあつめ、和泉大社、和泉総社と呼ばれ泉州全体の氏神として崇敬されてきました。総社の御祭神は天照大日霊貴尊、天忍穂耳尊、天瓊々杵尊、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合尊、御諸別命 です。
 また、総社の本殿は、慶長10年(1605)豊臣秀頼が建立したもので、重要文化財に指定されています。(泉井上神社しおり、泉井上神社案内板より)

社号標 神社入り口
浪花と云うよりも招魂社に近い、反り返った姿勢です。
顔つきも、どうしてこの地にこんな変わった顔立ちの狛犬が居るのか
不思議なくらい、他の狛犬とは異なった面長の尖った顎をして、
切れ長の眼は、どちらかというと狐の目のようです。
上歯は全て見え、牙も立派で、西洋的な悪魔顔という感じです。
阿は垂れ耳、吽はぴんと張った耳をしているのは、
神殿狛犬の流れを汲んでいるのでしょうか?
関西圏では滅多にお目にかからないユニーク狛犬で、私は一目で気に入りました。
(文化5年(1808)2月吉日建立)
拝殿 本殿
泉井上神社『五社総社』の拝殿 『五社総社』えびす・大黒神社殿
『五社総社』
えびす・大黒神社殿内の様子
(国重要文化財)
泉井上神社『五社総社』の本殿
『五社総社』えびす神社
『五社総社』えびす神社の石造神殿狛犬
『五社総社』大黒神社
『五社総社』大黒神社の石造神殿狛犬
『五社総社』天神社 『五社総社』白鳥神社
『五社総社』和泉神社 『五社総社』春日神社
境内社・喜田稲荷神社 喜田稲荷神社
ブロンズ神殿狛犬一体のみ
境内社と髪之碑。神社名はありませんが髪之碑があるので、
理容業界の神様とされる関神社なのでしょうか?
この境内社前の文化7年(1810)生まれの浪花狛犬。
こちらは和泉砂岩で出来ているので剥落が進んでいます。
(文化7年(1810)9月吉日建立)
裏参道入口