春日神社

泉佐野市春日町1(平成18年1月3日)

 この神社は南海本線・泉佐野駅の北約350m、つばさ通り商店街を抜けたところに鎮座しています。

 由緒によると、光仁天皇の宝亀年中に坂上刈田麻呂が奈良の春日神社を勧請したのが起源です。その後長慶天皇の天授2年、坂上正澄が社殿を造営しましたが、度々の戦火に合い焼失してしまいました。明治41年、旧佐野町内の29社が全て現在の春日神社に合祀されました。

 現在本殿は三殿に別れ、中央は春日神社で五柱の神をおまつりし、左は濱出神社で御祭神は、事代主命・猿田比古命・健角見命・大山昨命、右の社殿には、後白河天皇・菅原道真公・豊受姫命・応神天皇・武速須佐男命・等合祀の神々をおまつりしています。 境内社として、赤手拭稲荷神社があり、御祭神は大山祇命、倉稲魂命で、明治42年5月に、東鳥取村々社八幡神社の境内神社を移転したものです。
 また、毎年7月海の日の夏祭りには、ふとん太鼓が勇壮に宮入することで知られています。

神社入り口 拝殿
境内入口、天保10年(1839)生まれの浪花狛犬。
この子達は尻尾こそ違いますが、浪花と云うよりも、
どちらかというと出雲丹後に似ているように見えます。
(石工・行兵衛  天保10年(1839)建立)
左本殿・濱出神社(事代主命・猿田比古命・健角見命・大山昨命)
濱出神社前の精悍な狛犬。
塀の外からの撮影で、ましてや一方向からしか撮れないので、阿は後ろ姿のみとなりました。
吽には角が付いています。浪花でこの様に険しい目つきは珍しいと思われます。
中央本殿・春日神社
春日神社前のドッシリとした体格の、目の鋭い狛犬。
ここも一方向からしか撮れないので、阿は後ろ姿のみとなりました。
頬に架かる鬣の渦が綺麗に盛り上がっています。
シンプルですが力強く威厳に満ちた感じです。吽は角付き。
右本殿
(後白河天皇・菅原道真公・豊受姫命・応神天皇・武速須佐男命・等合祀の神々)
右本殿前の狛犬。一番新しく見えますが、吽は片頬欠けています。
境内社
境内社前の慶応元年(1865)生まれ、デブ系浪花狛犬
(慶応元年(1865)11月吉日建立)
境内社・赤手拭稲荷神社(大山祇命、倉稲魂命)入口と社殿内の様子
赤手拭稲荷神社前の嘉永2年(1849)生まれの浪花狛犬
(石工・堺 柳屋 国和  嘉永2年(1849)建立)
駐車場入口にいた一体だけの先代さん。
鬣の三段カールがオシャレ〜。
駐車場中程にいた一体だけの先代さん。
お姿は威厳に満ちていますが、
何故か寂しそう。
(嘉永7年(1854)建立)