津原神社

東大阪市花園本町1-4-23(平成20年1月2日)

東経135度37分18.02秒、北緯34度39分25.27秒に鎮座。

 この神社は近鉄奈良線・河内花園駅の南側約300mに鎮座しています。境内には楠の大木が聳え、社殿背後にはご神体の津原の池が満々と水を湛えた静かな水面を見せ、綺麗に整備された落ち着いた佇まいの神社でした。

 御祭神:天児屋根命、天玉櫛彦之命、天櫛玉命
 例祭日:10月21・22日・秋祭
 境内社:若宮神社、水神社、丸津田神、道明大神、石榎龍王、八幡神社、稲荷神社、一葉神社、白峯神社
 由緒:花園地域の惣社で玉櫛明神とも呼ばれていた延喜式内社です。
 古代玉櫛之荘はこの社の祖神・ 天玉櫛彦之命が兇賊を鎮圧された功により所領として賜ったところで、その子孫が永く治めていたと伝えられています。
 天平勝宝6年(754)河内郡一帯に風水害激しく、村人は窮迫していましたが、可美村の八幡宮に「大和川の上流より櫛と橘を流し、 櫛の留まった所に神を祀ると水難は自ら収まるであろう。」と神託があり、神託に従い大和川の上流より櫛と橘を流すと、橘の留まったのが若宮八幡宮の辺りで、櫛は大和川の流れの瀞んだ当地に留まりました。 そこで村人がこの池の辺に社を建て、天児屋根命、天玉櫛彦之命、天櫛玉命をお祀りしました。すると風水はたちどころに治まり、この時の池が「津原の池」として、現在まで保存され、御神体とされているのです。
 玉串川まで続く参道を馬場と呼び、「河内3大馬場」の一つとされ、巨木の並木に往時の隆盛が偲ばれます。

社号標「式内 津原神社」 神社入口
拝殿前、明和6年(1769)生まれの浪速狛犬
吽には角がつき、阿吽ともに平歯が目立ちます。この時期の浪速狛犬としては、丁寧な造りで良い出来ですが、剥落や欠損もかなり進んでいます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明和6年(1769)正月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子

本殿鞘堂
境内社:若宮神社 境内社:水神社

境内社:丸津田神、道明大神、石榎龍王

境内社:八幡神社、稲荷神社二社 境内社:一葉神社、白峯神社