栗原神社

東大阪市吉原295-3(平成20年1月2日)

東経135度37分25.05秒、北緯34度41分4.78秒に鎮座。

 この神社は北宮小の南東すぐに鎮座しています。境内奥には鎮守の杜が残され、とてもよく整備された神社です。社殿左側には白蛇伝説の残る地主神として栗玉神が祀られていますが、どういう訳か旧鎮座地の南には新らしい栗玉神が祀られていました。また、社殿右側には社殿造営の際などに神様が一時的に遷られる仮殿が設えてあり、参道狛犬や神殿狛犬が多数居り、この社の歴史の永さを物語っているように見えます。

 御祭神:中臣雷大臣命、水分神、天児屋根命、品陀別命、 配祀:春日四神(天児屋根命、武甕槌命、経津主命、比賣大神)
 例祭日:1月1日・歳旦祭、1月初旬・節分祭、3月1日・新年祭、9月初旬・八朔祭、10月17日・秋例祭、10月中旬・新穀感謝祭
 境内社:栗玉神社、白菊稲荷神社
 由緒:創建の年代は不詳ですが、古代氏族・中臣栗原連により、祖神の雷大臣、遠祖の天児屋根命を奉斎したものと考えられています。延喜式記載の河内郡十座の内の式内小社で、元 梶原宮とも称していました。明治5年に村社に列し、大正4年に今米の村社・春日神社を合祀しています。

 
社号標
「北之宮 栗原神社」
神社入口
参道の一の鳥居 境内の二の鳥居
拝殿
拝殿内の様子

本殿鞘堂 仮殿
仮殿前の浪速狛犬
吽には小さな突起があり、右目が削られているように見えます。反り返った垂れ耳と、捲れあがった口蓋、分かれた尾の先が巻き貝のように大きく尖っているのが特徴の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
仮殿内、阿吽の位置が反対の木製神殿狛犬
後ろ足の先が欠けていますが、未だ所々彩色が残っています。太い眉毛にアーモンドアイ、阿の平歯と鋭い牙が目立ちます。鬣は深く太く彫られ、尾の先は頭上に届いています。
仮殿内の木製神殿狛犬
柱の陰に隠れるように置かれた小さめの狛犬です。けれどその個性は強烈で、一度見たら忘れられない顔つきをしています。
仮殿内、一体だけの陶器製神殿狛犬
栗玉神社・元地
栗玉神社・現地
栗玉神社・現地を護る建立年代不明の浪速狛犬
境内社:白菊稲荷神社