野中神社

藤井寺市野中2-1(平成20年1月3日)

東経135度36分17.68秒、北緯34度33分24.59秒に鎮座。

 この神社は古市古墳群のほぼ中央部、洪積段丘面に造られた前方後円墳・野中宮山古墳後円部上に鎮座しています。この古墳は出土した円筒埴輪や形象埴輪の種類から、5世紀前半に造られたと考えられています。

 御祭神:彦國葺命、素盞嗚命
 例祭日:10月16日の直前の土曜、日曜日
 境内社:稲荷神社他
 由緒:古社ですが延喜式神明帳に記載はなく、明治25年以前は「産土(うぶすな)神社」と称されていました。社殿横の改築記念碑によると、「野中郷の鎮守社で,貞観17年(875)八月戊寅に従五位下を授けられた。 明治42年以来辛国神社に合祀されていたが、昭和25年住民の強い要望と浄財によって現在地に復元された。そして老朽化のため平成4年に改築された。」とあります。
 創建の由来についてははっきりしませんが、「百済の辰孫王が引き連れた一族(欽明朝から敏達朝時代に葛井・船・津氏の三氏族に分派)がこの地に土着し祖神を祀った。または野中氏の祖廟である。」という諸説があるようです。

野中宮山古墳前方部からの入口 境内社:稲荷神社
社号標 境内入口
天保4年(1833)生まれの浪速狛犬
吽は角付きで、鬣は短く、大きな鼻の四角い顔をしたおじさんっぽい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保4年(1833)正月吉日建立)
拝殿
本殿
境内社 薬師堂
野中宮山古墳後円部からの入口
野中宮山古墳後円部と右は宮池