黒田神社

藤井寺市北條町1-23(平成24年1月8日)

東経135度37分13.86秒、北緯34度34分30.1秒に鎮座。

 この神社は土師ノ里駅の北約800m、大和川の南に鎮座しています。
 入口には注連柱が立ち、南面した参道はすぐに右に90度曲がり西に向かいます。その間左側に広場があり、「とんど焼き」の準備が出来ていました。西に向かった参道には左右に社号標、鳥居、金属の囲いで保護された灯籠が立っています。又、この時期には珍しく拝殿前には茅の輪が作られ、その奥、白壁に囲まれた中に弊殿・本殿が東面して建立されています。境内社は四社祀られ、それぞれが社殿を取り囲むように、周囲の東西南北に建っています。
 何処が…ということは出来ないのですが、すっきりと清々しい感じがする神社でした。

 御祭神本社:天御中主大神、天照皇大神、武甕槌神、経津主神、天児屋根命、比淘蜷_、末社:天押雲根大神、稲荷大神、八幡大神、恵美須大神
 祭礼日:7月17日、10月9日
 境内社:八幡神社(大鶴大明神)、天押雲根神社、稲荷神社、恵比須神社
 由緒:式内 黒田神社御縁起
 古傳には神武天皇の御子神八井耳命のかくし廟所といわれ仁徳天皇の御代に端垣を建立し祭祀されたという。
 現在の御祭神は称徳天皇神護景雲二年に祭祀され平安時代初期の延喜式神名帳に載る式内の古社である。
 中世より北條天神或いは天王と称しまた「神名帳考証」には稲霊を祭るとあり主たる御祭神天御中主大神を祭祀するお社は畿内にも少なく御神徳は極めて高い。
 明治五年村社に列し柏原地区(旧柏原村・市村新田)北條地区林地区の産土神である。
 かつて境内地は五千坪以上を擁し梅の名所として「河内鑑名所記」に俳句が残されている。また建徳三年寄進の石燈篭一基を蔵す。
 昭和四十四年十月御分霊を柏原市今町塩殿神社に同市上市春日神社とともに合祀し当社の分社として柏原黒田神社を奉斎す。

社頭
入口に立つ注連柱
参道の様子
社号標二基「式内黒田神社」
参道途中に立つ明神鳥居
参道の様子
境内の様子
参道途中にいる明治12年生まれの浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治12年(1879)己卯11月上旬建立)
茅の輪
拝殿前にいる建立年代不明の狛犬
吽に角がある、古いタイプの狛犬です。造りも丁寧で非常に良くできていますが、阿の胴体がスポッと割れているのが惜しいですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
千鳥破風・唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
弊殿と本殿

境内社:八幡神社(大鶴大明神) 境内社:天押雲根神社(天押雲根之神)
境内社:稲荷神社(宇迦之魂神) 境内社:恵比須神社(事代主命)
だんじり庫
準備されたとんど焼き