辛國神社
藤井寺市藤井寺1-19-14(平成20年1月3日)
東経135度35分55.06秒、北緯34度33分57.6秒に鎮座。
この神社は近鉄藤井寺駅のすぐ南に鎮座しています。東西に細長い神域で、その長い参道は「大阪みどりの百選」に選ばれており、濃い緑の鎮守の杜の中に身を置くと、街中の神社とは思えないくらい静かで、神域に相応しい深遠さを感じることが出来ます。また、境内南約300mには仲哀天皇陵がゆったりと静かな佇まいを見せています。
御祭神:饒速日命、天児屋根命、素盞鳴命
例祭日:1月1日・元旦祭、7月17日・夏祭 、10月17日・例祭
境内社:春日天満宮、春日稲荷神社
由緒:今から千五百年程前、雄略天皇の御代に創建された神社で、平安時代には官社となり、式内社として人々の尊信を集めてきた神社です。
日本書紀には「雄略13年春3月、餌香長野邑を物部目大連に賜う」とありますが、餌香長野邑は旧藤井寺町のあたりと思われます。この地方を治めることになった物部氏はこの祖神を祀って神社をつくり、その後、辛国氏が祭祀をつとめ辛国神社と称するようになりました。
三代実録には、清和天皇「貞観9年2月26日河内国志紀郡辛國神社を官社に預かる」とあります。元社地は恵美坂の西南神殿にあったと思われます。室町時代(義満の頃)河内守護職・畠山基国氏が二百石を寄進して、現在地に神社を造営し、奈良春日大社に懇請してその御祭神・天児屋根命を合祀したと伝えられています。
明治41年、野中神社、長野神社(素盞鳴命)を合祀しましたが、戦後、野中神社は旧に復しました。


神社案内と丹塗神矢案内はこちらで
神社入口 |
社号標 |
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一の木製両部鳥居 |
参道の様子 |
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参道途中の明治30年生まれの浪速狛犬
頭上が扁平で、垂れ耳、太い尾、目がやや飛び出た、若さを感じさせる狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(明治30年(1897)5月吉日建立) |
参道は未だ続きます。
奥に境内入口 |
疫病除けの「蘇民将来」に由来する茅の輪
古くは小さな茅の輪を腰につけたり、首にかけたりして疫病除けのおまじないにしていたそうです。 |
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弘化3年(1846)生まれの浪速狛犬
団子っ鼻、大口の鬼面のような顔つきの狛犬です。ずいぶん猫背で団扇状の大きな尾が背に張り付いています。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(弘化3年(1846)11月吉日建立) |
拝殿 |
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拝殿内の様子
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本殿 |
伊勢神宮遙拝所 |
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今年、私たちは夫婦共々厄年です。そこでこの社で「一願成就」をさせていただきました。特別に回廊内に入れていただき、本殿脇の絵馬掛けにこの一願絵馬を掛けてきました。後ほど護符が我が家に送られてくるそうです。今年一年無事に過ごせますよう…。 |
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境内社:春日天満宮 |
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境内社:春日稲荷神社 |
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仲哀天皇陵遙拝所 |
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仲哀天皇陵後円部 |
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仲哀天皇陵前方部 |
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仲哀天皇陵濠で悠然と泳ぐ鴨の群れ |
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