柞原八幡宮仮宮(お旅所)

大分市浜の市(平成20年7月26日)

東経131度35分3.03秒、北緯33度14分35.99秒に鎮座。

 この神社は国道10号線・かんたん信号南に鎮座しています。これより696号線の奥、約4kmも先の二葉山(八幡柞原山)麓に鎮座している柞原八幡宮の仮宮(お旅所)で、毎年9月14〜20日の放生祭に柞原八幡宮三柱の神々がこのお宮に神幸され、放生会の神事、奉納神楽や奉納太鼓、花火大会、 カラオケ大会など大変な賑わいの中「浜の市」の祭りが執り行われます。境内には、多くの露店が出店し、昔ながらの「志きし餅」や「一文人形」などが売られているそうですよ。
 境内には火王宮はじめ松坂大神社などの境内社や石像、石祠が多く祀られ、又、柞原八幡で警護にあたられる武内宿禰が滞在するための仮宮・善神王様仮宮も建っています。武内宿禰は本来は賀来神社(大分市賀来)の祭神ですが、柞原八幡から「秋の11日間だけ出仕せよ」と命じられたのを誤解し、11日間だけがお休みであとは柞原八幡への出仕を命ぜられたものと思い込んでしまいました。このため賀来神社の秋期大祭(9月1日〜11日)だけ賀来神社に遷り、普段は柞原八幡宮で警護にあたっているといわれています。このため浜の市の祭礼時は善神王様も主君に従ってこの場所に遷座しておられるのだそうです。

神社入口
柞原八幡宮仮宮社殿
火王宮拝殿と社額
火王宮拝殿内に架かる魔除面 火王宮本殿
火王宮拝殿前にいる昭和18年生まれの狛犬
阿には前足に子狛が縋り付き、吽は玉にのしかかっています。鬣や尾の毛が細く繊細に彫られながら、滑らかで大きな曲線を描いています。やや上向き潰れ顔ですが、この時期に造られた狛犬としては良くできています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和18年(1943)7月建立)

 

善神王様仮宮
善神王様とは,応神天皇(八幡様)に仕える武内宿禰のことで、柞原八幡宮の浜の市の祭礼時に八幡様が山を下りるため、善神王様も主君に従ってこの場所に遷座します。
境内社:松坂大神社
神楽殿 末社
ご神木