松坂神社

大分市上野丘2-12-14(平成20年7月25日)

東経131度36分47.02秒、北緯33度13分4.51秒に鎮座。

 この神社は上野丘高校の西に鎮座しています。特に境内前方から参道に掛けて鎮守の杜が豊かで昼尚暗い感じがして、明るい境内とは対照的です。拝殿はこの地方独特の装飾的な屋根を持ち、神明造りの本殿は渋い感じです。

 御祭神:足仲彦命、息長帯姫命、品陀別命、武内宿禰命
 例祭日:春季大祭・4月12日、御幸祭(浜の市)・9月14日、例祭(仲秋祭)・9月23日、秋季大祭・12月16日
 境内社:生目社、天満社、歳神社
 由緒:欽明天皇の時代(539〜571)の創建で、柞原八幡宮以前から祀られている古社です。もと「松坂八幡宮」と称し、応安元年(1368)に大友親世公が霊夢によって詣でたともいわれています。その後大友氏代々の崇敬を受け栄えましたが、天正14年(1586)島津氏の侵攻で社殿は焼失し、原野と化しました。
 寛永14年(1637)府内藩主・日根野吉明が近くの弥栄神社を訪れたおり、この地に由緒ある古社のあることを知り、旧社地に社殿を再建し、松数百本を植えこの社を再興しました。
 柞原様が浜の市御幸の節は祓川まで出迎えるしきたりは現在も続いており、柞原様が浜の市の期間(一週間)御旅所に逗留されている間は、毎日安全祈願の神事を行っています。
 現在の社殿は昭和12年改築されています。
 境内社の生目社は、宮崎の生目八幡宮を分霊したもので、平景清公を祭神としています。景清公は源氏の追討からのがれるために右眼を八幡宮に納めて祈願し、捕縛されて左眼も抜いて源氏に仕えることを拒んだと伝えられる方です。よって眼病に利益があるとして信仰を集めています。

神社入口
参道の様子
参道途中にいる建立年代不明の狛犬
顔が上下に潰れた感じで、特に阿はゴーグルを掛けているような、遮光器土偶のような目と、眉間に刻まれた皺?が顕著に残り面白いです。大分県の狛犬は昭和時代に入っても個性的なものが多く、時代の特定は出来にくいのですが、それだけに見ていて飽きないですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿
拝殿前、平成15年生まれの狛犬
(平成15年(2003)12月吉日建立)
本殿
境内社:生目社 石祠とご神体
境内社:松坂天満社 小さな石製五重塔とソテツ