神崎(こうざき)八幡社

大分市本神崎(平成20年7月24日)

東経131度48分13.6秒、北緯33度14分9.18秒に鎮座。

 この神社は築山古墳後円部の下に鎮座しています。
 国指定史跡・築山古墳は5世紀中頃に造営されたと考えられる古墳で、昭和7年(1932)、神崎八幡社が後円部に樹木移植のため鍬を入れたところ、2基の石棺が発見されました。全長90m(前方部50m、後円部40m)、高さは前方部8m, 後円部10mの、規模は亀塚古墳に次ぐ県下第二位の大きさですが、総量34kgという大量の朱が使われているなど、当時としては最高級の豪華葬であったことが判明しています。 又、古墳からは合計4体の人骨が出土しましたが、北棺は腕に貝輪をした女性だけが埋葬され、南棺にも女性1体が埋葬されていた事から、古墳時代における女性の地位の高かを窺い知ることが出来ます。
 197号線脇に建つ一の鳥居から境内まで約60m、境内の右手に築山古墳後円部が見えます。拝殿は千鳥破風の下に龍の鬼瓦付きの唐破風が付けられるという超豪華な屋根で、流麗な流造りの本殿と対比をなしています。本殿脇障子は彫りの深い彫刻が施され、築山古墳後円部上には愛宕地蔵堂が建っていました。

 この社の案内は無く、旧村社で、御祭神は誉田別命と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 春季大祭は4月15日に近い土・日曜日に執り行われ、宮神輿と太鼓山車2台がぶつかり合う勇壮なお祭りのようです。

神社遠景
中央、神社の鎮守の杜が築山古墳後円部になります。
197号線脇に建つ一の台輪鳥居 神社入口
境内の様子
拝殿前、明治39年生まれの狛犬
毛の流れが綺麗で、どこか微笑んでいるような、にこやかな若々しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治39年(1906)10月建立)
社殿全景
拝殿
拝殿は千鳥破風の下に龍の鬼瓦付きの唐破風が付けられるという超豪華な屋根です。
本殿
本殿脇障子
左は龍、右は蝦蟇?と戦う人物像?
境内社:築山四柱神社 合祀社
神楽殿
築山古墳後円部
築山古墳案内はこちらで
築山古墳後円部に建つ愛宕地蔵堂