薦(こも)神社
中津市大貞209(平成20年7月23日)
東経131度13分11.3秒、北緯33度33分54.5秒に鎮座。
この神社は大幡小学校の東に鎮座しています。社の西側には水を満々と湛えた静かな湖面を見せる三角池があり、境内には県下一の目通り周囲を見せる大楠が聳え、国指定重要文化財の神門が堂々とした姿を見せる素晴らしい佇まいの神社でした。
池の畔北側に表参道入口があり、入口からすぐ表参道と湖畔を通る参道とに分かれています。私達はすぐに湖畔を通る参道に向かいましたが、鎮守の杜との中間辺りの湖面には朱の鳥居が建ち、奥の小島・敷島辺りに真薦(まこも)が自生するという湖面には悠々と鴨が泳いでいました。
参道に戻り尚も進んでいくと、江戸時代後期の造りだという珍しい屋根付きの木橋・呉橋がありますが、昔はこの橋を通って境内へ向かったのでしょう。ここから右に曲がるとご神木の大楠が聳えているのが目に入りますが、この木の樹勢には畏怖の念さえ覚えました。
大楠の手前を右折するといよいよ眼前に江戸時代初期に造影された重要文化財・神門が目に入ってきます。 現在この門からは境内へ入れませんが檜皮葺の屋根の実に堂々とした構えの門です。神門の前を左に曲がって行くと、いよいよ境内の中核となる拝殿・本殿が見えてきます。拝殿は横に広く3カ所に拝所があります。本殿は宇佐神宮同様三社殿が見えますが、中央が本殿、左は若宮社、右は八坂社でした。
又この社には計五対の狛犬と先代さんが一対居り、狛犬ファンにも見逃せない神社でしょう。
御祭神:本殿:応神天皇・比淘蜷_・神功皇后、 八坂社(祇園社):素盞嗚尊、若宮社:応神天皇皇子
例祭日:2月11日・鎮疫祭、御心経会(鬼やらい行事)、4月21日・例祭、9月第3土・日曜日・仲秋祭(御神幸祭)
境内社:若宮社、八坂社、黒丸神社、伊勢神社
由緒:別名大貞八幡宮とも称され、境内の三角池(みすみいけ:古くは「御澄池」と記すこともある)を内宮、神殿を外宮としています。全国八幡宮の総本宮「宇佐神宮」の祖宮といわれ、承和年間(834〜848)に創建の由緒ある古社です。
養老3年(720)、大隅・日向の隼人の反乱(大隅国府襲撃)で、万葉集歌人として高名な大伴旅人が率いる大和朝廷軍および 宇佐神宮の辛島ハトメ率いる宇佐「神軍」が、薦神社の三角池に自生する真薦を刈って作った枕形の御験、薦枕(こもまくら)をご神体に、神輿を奉じて日向まで行幸し、乱を鎮めたと言われています。この薦刈神事は現在6年ごとに行われる宇佐神宮行幸会の中で辛嶋一族が当時より行い伝えています。
又、大貞の「貞」の字には占いの意味があると言われ、道教との関連性も指摘されている。
1976年3月30日、薦神社と三角池は、「三角池と薦神社」として大分県の史跡に指定されています。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
「三角池と薦神社」「薦神社神門」案内はこちらで
表参道入口 |
社号標 |
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入口付近の参道の様子 |
入口付近の参道から右手にはいると
内宮(三角池)に出ます。 |
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内宮(三角池) |
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内宮(三角池)に建つ朱の鳥居 |
表参道から鳥居越しに内宮(三角池)を望む |
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表参道の様子 |
表参道の神門 |
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こちらが現在使用中の神橋です。 |
境内入口への曲がり角 |
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ご神木:樹齢1000年の大楠
樹高:36.5m
幹周:13.4m
目通り周囲の大きさでは、全樹種を通じて県内第1位だそうです。 |
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国指定重要文化財:神門
細川忠興の造営であると考えられており、江戸時代初期の元和元年(1621)の墨書が残されています。他に類例をみない形式の二重門で、江戸時代初期の門として学術的にも重要な建築物となっています。 |
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外宮 社殿、神門全景 |
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境内を取り囲む白壁の回廊 |
横に広い拝殿 |
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左から若宮社、本殿、八坂社 |
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同じ回廊内隅に居られた先代さん |
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境内社:黒丸神社 |
境内社:伊勢宮入口 |
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伊勢宮社殿 |
末社 |
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伊勢宮脇に置かれた仏像など |
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江戸時代後期造営の珍しい屋根付きの木橋・呉橋 |
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昭和8年架設の石の太鼓橋 |
呉橋 |
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駐車場からの神社入口 |
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