六所神社

国東市国見町西方寺

東経131度33分51.1秒、北緯33度38分27.33秒に鎮座。

 この神社は国道213号線・新竹田津隧道東付近から、竹田津川に沿って2.5km程南下していくと、左手に鎮座しています。
 竹田津川の川岸に一の台輪鳥居が建ち、その脇にほのぼのとした狛犬がおります。神社は嘗て別当寺であっただろう清浄光寺脇の石段をかなり登った奥の小高い処に鎮座しており、老いの身にはかなり応えました。六所神社というだけあり、境内に至る三の鳥居まで「六所宮」「山神宮」「大権現」と、社額に書かれた社名は全て違っていました。境内入口の神門を潜ると、正面に横に長い大きな拝殿、幣拝殿が建ち、その奥の覆い屋内に唐破風の見事な本殿が見られました。また境内には天神宮などが祀られています。静かな山村の、静かで手入れの行き届いた気持ちの良い神社でした。

 この社の案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明でした。 

竹田津川に架かる神橋と一の台輪鳥居 一の鳥居に架かる社額
「六所宮」
一の鳥居脇にいる昭和13年生まれの狛犬
上半身の発達した逞しい体に比して、潰れた小顔で、吽には角が付いています。眉毛は立体的に彫られ、細い目に人間的な鼻、やや鼻に下が長く口蓋のない口から二本の牙が見えます。尾は三本に分かれ真っ直ぐに立っています。ほのぼのとした私好みの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和13年(1938)10月9日建立)
竹田津川の様子 一の鳥居から見る神社遠景
大きな屋根の建物は、嘗て別当寺で
あっただろう清浄光寺です。
清浄光寺脇から続く石段の参道
石段途中の二の台輪鳥居
額には「山神宮」とあります。
未だ石段は続きます。
石段脇には仏塔が残り
神没混淆の時代を彷彿とさせています。
石段途中の三の台輪鳥居
額には「大権現」とあります。
境内入口の神門 境内にある一枚岩の変わったお手水石
横に長い大きな拝殿
幣拝殿 唐破風の見事な本殿
境内社:天神宮等 ご神木