奈多八幡宮

杵築市奈多229(平成20年7月26日)

東経131度42分31.31秒、北緯33度25分30.83秒に鎮座。

 この神社は奈多海岸に鎮座しています。伊予灘の沖合約300mに奈多八幡宮の元宮といわれる市杵島があり、岩礁の上に朱の鳥居が見えます。海に向かって建つ一の鳥居を潜ると左右には灯籠やら狛犬が奉納され、正面には市重要文化財指定・寛永19年建立の楼門が歴史の重みを感じさせながら建っています。
 境内に入るとうって変わって華やかな拝殿と回廊が見え、回廊外側から垣間見る明治14年造営の八幡造本殿は重厚さと華麗さを兼ね備えた素晴らしい社殿です。朱の木柵で保護されているご神木は力強く天に伸び、境内隅には妙見社などの沢山の末社が点在しています。
 又、神社南側の塀の外、奈多公園からの参道突き当たりに備前焼の狛犬が居るのですが、参拝後に撮そうと思っていて違うルートから帰ってしまったので撮し忘れてしまいました。何方かこれから参拝される方で写真を撮られる方がいらしたら、送って下さると嬉しいのですが…。

 御祭神:神功皇后、比売大神、応神天皇
 祭礼日:1月元旦・歳旦祭、2月11日・建国祭、4月5日・例祭(神幸祭)、6月30日・大祓、8月7日・夏越祭(御舟替)、10月15日・放生会(仲秋祭)、11月15日・七五三祭、11月23日・新嘗祭、12月31日・年越祭
 境内社:妙見社、祖霊社他
 由緒:天平元年(729)宇佐公基の創立と伝えられ、慶長元年(1596)の大津波で社殿、古記録を喪失したが、細川忠興により社殿を再建、寛永4年(1627)に竣工したもので、今の楼門、鳥居、石造手水鉢などは当時のもの。
 神社には、藤原後期の作とみられる木造僧形八幡神坐像1体と木造女神坐像2体(いずれも国重文)が安置されている。3体ともカヤの一木造で簡素な像であるが八幡神像は珍しく注目されている。
 このほか、八幡宇佐宮御託宣集、八幡縁起写本、八幡奈多宮縁起箱、木造神像、大太刀、陣道面(いずれも県有文)などが保存されている。
 ここには、御田植祭(県指無民)が伝承されている。
 (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

沖合約300mに見える「厳島」又は「市杵島」と呼ばれる離れ岩。
「市杵姫命」が漂着したと伝えられる、奈多八幡宮の元宮です。
奈多海岸
伊予灘に面して南北約2kmにわたって続く白砂の砂浜に、みごとな枝ぶりのクロマツの老木が並ぶ白砂青松の風光明媚な海岸で、日本の白砂青松100選に選定されています。
神社入口 一の明神鳥居
一の鳥居に架かる額 参道から一の鳥居を振り返る
参道に建つ灯籠足元は狛犬が支えています。
参道に建つ二の台輪鳥居
参道にいる昭和2年生まれの玉乗り狛犬
大きな玉に、均整のとれた丁寧な造りの狛犬が寄りかかっています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和2年(1927)9月建立)
境内入り口近くの三の台輪鳥居
市重要文化財指定・寛永19年建立の楼門
拝殿と回廊
明治14年造営の八幡造本殿
ご神木 橘祖 田道間守公像
「橘祖 田道間守公由来」はこちらで
末社:妙見社
末社群 末社
奈多公園からの参道に建つ台輪鳥居