田染(たしぶ)三社

豊後高田市田染 (平成26年3月31日)

これらの神社は、石仏や摩崖仏で有名な国東半島。その付け根中央部、古くは田染郷と言われ宇佐神宮の荘園であったようです。そこに「田染郷の鎮守」として宇佐神宮から勧請された現在の本宮八幡社と、そこから南北朝時代に分祀された二宮、三宮の、三つの神社の総称であると言われております。

元々は比賣大神の田心姫命・湍津姫命・市杵嶋姫命の三柱ともお祀りされていたようですが、観応2年(1351)、神主の重輔郷司民部左衛門爵景永に神託があり、湍津姫命を田染間戸に遷座し(二宮八幡社)と称し、市杵嶋姫命を田染稲積に遷座し(三宮八幡社)と称し、三社合わせて「 田染三社」と呼ばれるようになったそうです。