住吉神社

別府市松原町(平成20年7月26日)

東経131度30分30.3秒、北緯33度16分5.35秒に鎮座。

 この神社は朝見川河口近くの左岸に鎮座しています。入口左右に銀杏の木が二本、明るい境内では夏祭りの最中で、丁度御神輿が拝殿内に安置されたばかりでした。境内正面の拝殿は、千鳥破風・唐破風に青海波、虎と龍と波、蛇腹や鱗瓦などの煌びやかな瓦を組み合わせた、この地域独特の瓦屋根をしています。その後ろ渡り廊下で繋がった本殿は三間社流造りの大きな社殿で、その他境内には神楽殿や境内社数社が祀られています。

 御祭神:三筒男命(底筒男命・中筒男命・表筒男命)、気長足比売命、加藤清正
 祭礼日:新年祭・4月27日、例祭・7月27日、新嘗祭・11月23日
 境内社:長浜神社、稲荷大明神他
 由緒:宝永年間(1744)頃、大阪に向かった別府の舟人四右衛門が伊予沖で大暴風雨に遭いましたが、摂津境の住吉大神に祈願したところ、風雨がおさまり、無事大阪に到着できました。
 その後、永井右京が住吉宮を別府の地に勧請し、宝暦4年(1754)万登浜に鎮座され、寛政3年(1792)現在地に遷座されました。
 加藤清正公は松原に鎮座されていましたが、明治10年合併されました。

神社入口 入口台輪鳥居に架かる社額
この日はこの社の夏祭り。
お神輿はやっと拝殿内に鎮座され、神事が行われる間、担ぎ手は暫し休憩の様です。
拝殿前、大正12年生まれの狛犬
木造神殿狛犬を模したような造りで、阿はカール、吽は角つきでストレートな鬣をしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正12年(1923)10月建立)
入母屋造り桟瓦葺千鳥破風屋根の前面に、青海波唐破風瓦葺の屋根をもつ拝殿
拝殿は、千鳥破風・唐破風に青海波、虎と龍と波、蛇腹や鱗瓦などの煌びやかな瓦を組み合わせた、この地域独特の瓦屋根をしています。この素晴らしい瓦葺きは、加藤清正公が佐賀関の早吸日女神社を再興するときに、伊予宇和島の瓦師二宮雲水を招いて創らせた独特の葺き方が、現代まで継承されているのだそうですが、他地域では見られない素晴らしい屋根なので今後も是非継承していただきたいと思いました。
拝殿向拝彫刻は波間に龍です。
拝殿木鼻は、狛犬と象です。
本殿
境内社:長浜神社 境内社:稲荷大明神
末社 末社
神楽殿