三女神社

別府市古市町5(平成20年7月26日)

東経131度29分45.05秒、北緯33度19分59.03秒に鎮座。

 この神社は日豊本線・亀川駅の北約700mに鎮座しています。入口鳥居には「王子宮」の額が架かり、間違って違う神社に迷い込んだのかと思いましたが、拝殿には「三女神社」の額が架かっており、やっと安心して参拝が出来ました。
 参道途中の玉乗り狛犬の後ろ側からは細い石段が参道となります。石段が一端とぎれ、明神鳥居を潜ると、石垣が組まれた上に、社殿とご神木のムクの大樹が見え、社殿の建つ上の境内には末社が沢山並んでいます。

 御祭神:田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神
 由緒:王子山と呼ばれるこの社の建つ丘には、古代から石祠が祀られ、村人の信仰を受けていました。正徳2年建立の二の鳥居には、「権現宮」の額が架けられていますが、慶長の頃、瓜生島陥没の大地震に際し、沖の流木の問から網元が拾得した権現像を村人の守り本尊としたという言い伝えがあります。また寛文6年(1666)に天領日田の代官・山田清左衛門利信が筑前宗像神社の三女神を勧請したともいわれています。
 拝殿は昭和55年建造、本殿は一間社流れ造銅板葺で大正9年に再建されました。

神社入口 明神鳥居 鳥居に架かる
「王子宮」の額
参道途中、大正7年生まれの玉乗り狛犬
大分苔むして貫禄が出ていますが、顔つきは若々しい狛犬です。顎髭や脇毛をたなびかせ、足の爪まできちんと彫られた丁寧な造りの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正7年(1918)1月建立)
石段の参道 参道途中の明神鳥居
社殿全景
拝殿正面
拝殿左脇の磐座? 拝殿に架かる社額
本殿
末社 猿田彦大神などの石碑
ご神木 市指定保存樹・ムクの樹