温泉神社

別府市御幸(平成20年7月23日)

東経131度28分24.36秒、北緯33度18分49.67秒に鎮座。

 この神社は源泉数、湧出量ともに日本一を誇る別府八湯(別府温泉、観海寺温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、浜脇温泉、堀田温泉、柴石温泉、亀川温泉)の一湯である、鉄輪温泉の鎮守神です。鶴見岳(1,375m)と約4km北にある伽藍岳(または硫黄山、1,045m)の二つの火山の東側に多数の温泉が湧き出ており、総称して別府八湯と呼ばれています。また、奇観を呈する温泉を回る地獄めぐりでも有名です。
 ここ鉄輪(かんなわ)温泉の地名の由来は、「かつて杵築の豪族として名を馳せた玄番は、鉄輪温泉に入ることを楽しみにしていました。入湯に訪れる時は大きな鉄棒が杖代わり。そんなある日玄番が入浴中に源為朝が通りかかり、ちょっと悪戯をしてやろうと鉄棒を土の中に押し込み隠したのです。温泉から出た玄番は、大事な鉄棒がなくなっているのに気づき、必死で探し回りました。やっと鉄棒見つけ土から引き抜くと、その穴(輪)から勢いよく温泉が噴出したのだそうです。以来、「鉄輪」と呼ばれるようになったといわれています。」ということです。
 開湯伝説によれば、一遍上人がこの地を整備したとされ、また一遍上人が開いたとされる蒸し湯があります。毎年9月には鉄輪温泉生みの親、一遍上人の徳を讃え「鉄輪湯あみ祭」が温泉神社を中心に執り行われ、上人像を湯あみさせて、感謝の意を表しています。

神社入口 明神鳥居 鳥居の社額
境内の様子
拝殿
本殿