沖縄県

 沖縄県は明治12年(1879)3月、日本の明治政府の琉球処分により設置されました。県名の由来は、首里の港であった泊の安里川の河口・「オキナワノ嶽」に由来するという説が有力ですが、「沖あいの漁場」を意味する「おき(沖)な(魚)は(場)」を由来とする説、「沖にある場所」「遠い場所」を意味する「おき(沖・遠い)なは(場所)」を由来とする説などもあり、いずれも定説には至っていません。

 現在の沖縄県は、日本列島の南、南西諸島の内琉球諸島の49の有人島と多数の無人島からなり、最東端から最西端までは約1000Km、最北端から最南端までは約400Kmと、広大な県域を持っています。人口密度は全国で第9位で、三大都市圏の都府県を除くと福岡県に次いで2番目に多い地域です。また、国内有数の長寿地域としても知られ、その食生活等が注目を浴びています。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照)

 沖縄に来るまで、シーサーも狛犬もルーツは同じライオンなのだから、似たような物であろうと、勝手に想像していました。しかし、どうも少し違うようです。本土の狛犬は神域を守護する為に奉納されます。ここ沖縄では村民を護る為に置かれているのです。しかも対になっていません。確かに、沖縄でも神社に一対の狛犬がいる所も有りますが、恐らく明治以降と思われます。元々は集落毎、周りに獅子像を置き集落に厄や忌み嫌われるものが入ってこないよう、それらの「反し」(けーし)として機能したようです。

その他、狛犬と違いシーサーには、ヒーゲーシ(火返し)・サンゲーシ(山返し)・フーゲーシ(邪気返し)・ナンゲーシ(魔除)等々、色々な、お仕事があるようです。

 沖縄では古くからある沖縄八社も含め、神社は現在も御嶽の延長線上にあるように感じられました(当然かもしれませんが…)。共通する点は、どちらも神を敬い心静かに拝む場所である…という事でしょうか。
 このサイトは神社と狛犬を紹介しているのですが、ここ沖縄ではどうも結び付きません。ここでは、神社・御嶽(うたき)・村落石獅子と別々に紹介する事になりますが、悪しからず。

末吉宮遠景