南城市玉城百名(平成20年1月27日)
東経127度47分51.53秒、北緯26度8分9.48秒に鎮座。
この御嶽は百名ビーチ北端の崖上に鎮座しています。周囲は南国特有の鬱蒼とした亜熱帯樹林で、御嶽に近づくにつれ聖地の神聖な雰囲気が強く感じられるようになり、又、遥拝所では熱心に参拝する地元の方も居られ、私たちはその神聖さに打たれたかのように、殆ど口も聴かず、意思の疎通は目で合図をしたり体で表現したり、小声で短い言葉を発するだけとなりました。
この御嶽からは百名の浜に降りる自然石を利用した階段があり、海中50m沖にはアマミキヨが上陸したといわれる岩礁上に「ヤハラヅカサ碑」が建っています。この碑は満潮時には水没し干潮時だけ現れるそうですが、私たちが浜に降り立ったときには運良く岩礁の一部と碑が拝める干潮時でした。因みに、「ヤハラ」とはオモロ語の「やわれ」「やわる」と同義語で、静かな、穏やかなとという意味で、オモロは「
「思い」と同源の語で、神に申し上げる、「神の歌」の意。沖縄の古代歌謡。古代琉球人の民俗・信仰・労働などを歌った幅の広い叙事詩。(「大辞林」より)」に使われている言語の様です。(「神奈備にようこそ」参照)
御祭神:ヤマハラヅカサ潮バナツカサ
由緒:説明板には「昔、アマミキヨ(島始の神)がギライカナイ(海の彼方の理想国)からヤハラヅカサ(前方50mの海中にある。ギライカナイへの遙拝所となっている。)に上陸し浜川御嶽にしばらく仮住まいした後、今のミントングクスに、安住の地を開いたという。
この地は霊域として東御廻いの拝所である。 玉城村教育委員会」と書かれています。
浜川とは海辺の湧き水のことで、その泉がハマガー(浜川)という御嶽名になったようですが、現在も清水の湧き出る泉の近くに拝殿や香炉が設置され、浜川御嶽・ヤハラヅカサともに南城市指定の史跡・有形民俗文化財で、東御廻いの拝所のひとつとなっています。
参道 | 浜川御嶽入口 |
浜川御嶽拝殿 | 海側から見た浜川御嶽(中央一段高い所です) |
ヤハラヅカサ
遥拝所 | ヤハラヅカサへの降り口 |
ヤハラヅカサ碑 運良く干潮時だったようです。海の中からヤハラヅカサ碑が現れていました。 |
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ヤハラヅカサ碑の建つ百名の浜の様子 | |
百名ビーチの断崖には「龍宮神」が祀られていました。 | |
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