村落石獅子

国頭郡宜野座村惣慶1595付近 (令和2年3月1日)

東経127度58分30.92秒、北緯26度28分22.30秒に鎮座。

この石獅子は、宜野座村役場の南南西600m程の辺り、惣慶の街角に置かれております。

由緒
惣慶集落の東西北の入口には、イシガントウと呼ばれる石灰岩の村獅子が安置されています。かつて、人々に不幸をもたらす災い(悪霊や火災など)は、集落の入口から来ると信じられていました。イシガントウは、集落に入ろうとする災いを返す(はね返す)ために置かれたと伝えられています。また、東西北のイシガントウでは、明治44年まで旧暦の9月5日に「シマカンカー」という年中行事が行われていました。シマカンカーは、悪霊が集落へ侵入する事を防ぐ目的で催される祭祀であり、かつて集落にあったウシナー(闘牛場)で牛(または豚)を潰し、その肉を煮て3箇所のイシガントウに供えていました。なお、供えた肉は集落の人々に分け与え、子供達には「一口食(チュクチクェー)」といって一口ずつ配っていたそうです。その後惣慶では暫くシマカンカーが途絶えていましたが、1985年(昭和60)に復活し、現在も集落の大切な年中行事として続けられています。
境内由緒書き より。

全景

街角の石獅子。拡大写真はこちら。