村落石獅子

糸満市照屋(平成20年1月27日)

東経127度41分3.96秒、北緯26度7分36.63秒に鎮座。

 この石獅子は糸満ロータリーから東風平に向かう77号線のバス停・照屋入口傍に八重瀬岳に向けて置かれています。
 糸満市教育委員会の表示板には「この石シシは、字照屋のヒーゲーシ(火返し)として設置されたもので、ヒーザン(火の山)と云われ人々から恐れられた八重瀬岳をにらみつけるように置かれています。旧暦10月の「ニーゲーシの御願」の時には、村御願が行われます。この獅子に関する資料は残っておらず、制作者及び年代は明らかになっていません。市内には座波・大里・与座・名城にも石獅子がありますが、特に照屋の獅子は見事とされ、美術的価値が高いと言われています。
 獅子は字照屋741-1番地照屋バス停脇にありましたが、平成14年3月11日、集落の発展と道路拡張により現在に移設されました。」と書かれています。
 この石獅子は八重瀬岳に向けて置かれているので、道路では後ろ向きの姿しか見られません。又、傍によっても台座が高く、身長の低い私には顎の下の方しか見えず、夫が腕を伸ばしてデジカメを操作し撮ってくれたアップの写真で、やっとその愛嬌のある顔が見られたのでした。上向きの扁平顔に太い眉毛と獅子頭のような大きな鼻、開いた口の中には舌が見えます。身体は縦長の蹲踞姿勢で、尾は欠けたのか見あたりません。