玉野市胸上1503(平成21年8月22日)
東経134度0分46.59秒、北緯34度32分56.94秒に鎮座。
この神社は県道74号倉敷飽浦線・胸上バス停の北東約200m、丘の中腹に鎮座しています。入口には大正10年生まれの狛犬がおり、鳥居を潜ると150mほど先まで石段の参道が続くのが見えます。その石段参道の途中には地鎮様と恵比寿宮が祀られ、やっとの思いで最後の急な石段を上がると、天明8年生まれの穏やかで笑っているような狛犬が出迎えてくれます。
境内入口には随神門が建ち、境内正面には戦前に建てられたという鉄筋コンクリート造りの拝殿が、今でも綺麗に残されています。流造りの本殿には見事な彫刻も施され、この社を大事に思う人々の崇敬の念が伝わってくるような造りです。
境内社にもきちんと社名が明記され、境内社を護る備前焼宮獅子もいました。
帰りがけに石段を下りるときには木々の間から山田港の様子が手に取るように見下ろせ、気持ちの良い後味が味わえました。
御祭神:譽田別尊、足仲彦命、息長帶姫命、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后、飯依比古、飯依比売
祭礼日:10月第2日曜日・例祭
境内社:天満宮、春日宮、稲荷宮、飯神社、高島宮入口、恵比寿宮、地鎮様、金比羅宮遥拝所、五社宮遥拝所
由緒:旧郷社で通称を胸上八幡宮と呼ばれています。
文明年間初期ころ(1470年頃)九州、宇佐から勧請したと伝える。鎮座地は展望が良く、中世の城址とも考えられる聖地である。社殿は80余年前に鉄筋コンクリート造りにされたことは、この土地が海辺で進取の気象に富んでいる証拠といえる。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)
社頭 |
入口にいる大正10年生まれの狛犬 鬣がふさふさと長く頭部が大きく首のない狛犬です。その割には前脚は細くややアンバランスな感じがします。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(大正10年(1921)10月吉日建立) |
石段の参道の様子 | |
石段参道の左側に祀られる地鎮様 | 石段参道の右側に祀られる恵比寿宮 |
石段の参道上部の様子 | |
随神門前にいる天明8年生まれの狛犬 吽には角があり、雌雄の別も付けられています。阿吽でかなり体の太さや顔の大きさが違います。穏やかで楽しそうな顔つきをしていて、この時代の物としてはとても良くできた狛犬だと思います。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(石工・大坂いよや 市黒 天明8年(1788)戊申9月吉日建立) |
随神門 |
境内入口 |
拝殿 |
拝殿向拝下の彫刻 |
本殿 本殿彫刻類拡大写真はこちらで |
境内社 | 金比羅宮遥拝所 |
境内社:天満宮 | 境内社:春日宮 |
五社宮遥拝所 | 境内社:稲荷宮 |
境内社:飯神社、高島宮入口 |
飯神社、高島宮入口にいる建立年代不明の備前焼宮獅子 吽には角があります。比較的新しい感じがしますが、足が折れ、宮獅子特有の威厳は感じられず、幼さを感じます。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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境内社:飯神社 | 境内社:高島宮 |
境内から見える山田港 |