若宮八幡宮
瀬戸内市邑久町尻海3038(平成21年8月23日)
東経134度09分45.44秒、北緯34度38分49.86秒に鎮座。
この神社は玉津小学校のすぐ東に鎮座しています。参道入口から社殿までは約150m程あり、石段と平面の道が交互に続いています。境内入口には左に若宮八幡宮の石鳥居、右に神田稲荷神社の赤い鳥居が建ち、若宮八幡宮境内へは随神門を通って入ります。境内は広々としていて左側の石垣の上に唐破風付きの大きな拝殿が見えますが、その前に、天明4年生まれの古い浪速狛犬と市指定重要文化財の石灯篭が建立されています。
境内社の神田稲荷神社は、拝殿には二階部分があり、本殿の裏側から表に向かって鳥居や拝所が設けられているという、何処を取っても「珍らし物づくし」の、境内社とは思えない規模の社殿で、本殿の彫刻も絶品です。又、狛犬や備前焼のお狐様も何対もいて、そちらも楽しめます。
御祭神:仁徳天皇、仲哀天皇、神功皇后、大山祇神
祭礼日:2月11日・神田稲荷神社会陽(修正会祭)、5月4日・春祭(だんじり祭)、10月15日・秋季大祭
境内社:住吉神社、祇園宮、疫隅神社、荒神社、松尾神社、龍神社、蛭子神社、天神社、三神社、子安神社、高良神社、廣高神社、宗形神社、金比羅神社、疫神社、神田稲荷神社
由緒:当社は古くは字大土井カベラに鎮座し、結体角弥、藤藏秀則、朝日寺、横尾光花寺の三家が奉仕したが、寛正6年(1466)乙酉14日現在の地に移転した。社領8斗。
明治42年神饌幣帛料供進神社に指定された。翌年5月28日、村社大山祗神社ほか境外末社を合祀した。末社の神田稲荷神社は神徳顕著であるため人々の尊崇が篤い。寛政年間、また明治40年に社殿を改築した。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)
尻海地区は錦海湾の入り口にあり、江戸時代には漁業や回船問屋で繁栄した地区で、5月4日の春祭には、2年に1回、江戸時代中期から伝わる「尻海だんじり祭り」(有形民族文化財)が勇壮に執り行われます。
参道入口 |
|
境内入口 |
|
若宮八幡宮一の鳥居 |
参道途中に置かれた
和気清麻呂像 |
|
|
随神門 |
|
境内社:住吉神社、祇園宮、疫隅神社 |
若宮八幡宮二の鳥居 |
|
|
境内の様子 |
|
拝殿前にいる天明4年生まれの浪速狛犬
吽には角があり、浪速としては平歯が目立つ精悍な顔つきの狛犬です。丁寧な彫りで、鬣が背後からの風に流れるような感じで彫られています。
狛犬の拡大写真はこちらで |
|
|
(天明4年(1784)甲辰8月吉祥日建立) |
拝殿 |
|
本殿 |
|
合社:左から
荒神社、松尾神社、龍神社、蛭子神社、天神社、三神社、子安神社、高良神社、廣高神社、宗形神社、金比羅神社、疫神社 |
|
若宮八幡宮一の鳥居右脇にある境内社:神田稲荷神社入口 |
|
神田稲荷神社境内入口にいる明治27年生まれのお狐様
縦置きで左は口中に宝珠を、右は巻物を咥えています。
狐の拡大写真はこちらで |
|
|
(明治27年(1894)建立) |
境内の様子 |
|
|
|
神田稲荷神社拝殿前にいる慶応3年生まれのお狐様
狐の拡大写真はこちらで |
|
|
(伊部村住・木村儀三郎貞幹造立 慶応3年(1867)建立) |
神田稲荷神社拝殿
拝殿屋根上に二階が造られているような、非常に珍しい造りの社殿です。 |
|
|
本殿玉垣内にいる建立年代不明の浪速狛犬
阿は良く見えるのですが剥落が酷く、吽は羊歯の中に埋没して反対側からは見えません。 |
|
|
本殿縁下にいる備前焼のお狐様と白狐さん達 |
|
|
本殿裏側の稲荷鳥居
本殿の裏側から表に向かって、鳥居や拝所が設けられているのはとても珍しいですね。 |
|
本殿裏側の拝所にいる建立年代不明のお狐様
奉納者が全て名前だけですので、江戸時代の建立と思われますが、優しそうで、体表が滑らかで、とても良い造りのお狐様です。 |
|
|
境内社:稲荷神社 |
境内社:稲荷神社 |
|
|