多賀神社

瀬戸内市長船町磯上2889(平成21年8月23日)

東経134度08分17.27秒、北緯34度42分08.11秒に鎮座。

 この神社はJR赤穂線・長船駅から東へ3km、県道381号・牛文香登本線沿いの「油杉山古墳」の南約700mに鎮座しています。入口の鳥居を潜り、石段の参道を上がると、獅子山のように自然石を積み上げた上に備前焼の宮獅子が置かれています。更に数段の石段があり、その後は平坦な参道が約100mほど続くと、嘉永4年生まれの浪速狛犬の後ろに随神門が建っています。境内はお寺のように白塀で囲まれ、中央に大きな鬼瓦を乗せた拝殿、流造りの本殿が建立されています。社殿左側に式内論社となっている境内社の美和神社が、右側には稲荷神社が祀られています。又、岡山の神社独特の和気清麻呂像もありました。

 御祭神:伊邪那岐命、配祀:素盞嗚命、大山津見命、奧津彦命、奧津姫命、保食神
 祭礼日:5月19日・春季例祭、10月19日・秋季例祭
 境内社:美和神社、稲荷神社
 由緒:旧村社で、創立年月日不詳であるが、柏山の住人赤枝某の家系によれば、嘉応(1169年)以前の創立である事が判明している。社記に「赤枝織部藤原為房嘉応元年(1169年)事故ありて大和三輪の里より備前国邑久郡磯上村之内柏山に移り住む。為房大三輪明神の衛士なるを以て分神の御分体を多賀神の境内に勧請し、明徳元年(1390年)家族引連れ多賀神山の麓に住居す。」とある。
当社は寿命長久を守護する神社として近郡村より参拝する者が多かった。昭和20年6月26日、神饌幣帛料を受ける神社に指定される。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

社頭 明神鳥居 鳥居に架かる萼
参道の様子
参道途中にいる明治13年生まれの備前焼宮獅子
嘗ては暗く湿った所にいたのか、身体中に苔が生え、損傷部分もあります。補修の跡があるので、何とか現状維持していって貰いたいですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治13年(1880)3月吉日建立)
参道の様子 地神
随神門前にいる嘉永4年生まれの浪速狛犬
太く丸々とした胴体をしていて、大口のにこやかな狛犬です。チョコッと出た牙が可愛らしいですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永4年(1851)辛亥12月吉日建立)
随神門
拝殿
拝殿の鬼瓦
拝殿向拝下彫刻
本殿
境内社:美和神社
美和神社社殿屋根上にいる瓦材狛犬
美和神社の彫刻
境内社:稲荷神社
境内に置かれた和気清麻呂像