総社

岡山市南区郡1406(平成21年8月22日)

東経133度57分43.14秒、北緯34度34分45.49秒に鎮座。

 この神社は郡港に架かる御幸弁天橋南詰めに鎮座しています。神社社地は周囲よりも高く小丘上に造られ、石組みの上に鎮守の杜が形成されています。入口から境内までは石段の参道が続き、石段参道脇には慶応3年生まれの浪速狛犬がいました。境内正面には大きな唐破風付きの拝殿が建ち、その後ろに幣拝殿、玉垣内に流造りの本殿が建立されています。本殿前には天保9年生まれの備前焼宮獅子がいて、それぞれの社殿には象眼された木鼻が取り付けられていました。その他境内社も数社祀られていました。

 御祭神:旧児島郡式内外11社神
 祭礼日:10月第2日曜日・秋季大祭
 境内社:恵美須神社、荒神社、稲荷社、天神社、地神他
 由緒:創立は詳らかではないが、式内鴨神杜、八幡神杜、田土浦坐神社及び式外早瀧比盗_社、玉比盗_社、木華佐久那比盗_杜、八幡神社、天石門別保布羅神社、竹島神社、飯神社、国津神杜、都羅比盗_社、以上11社の神を祭神とし、以来、本郡総社として祈年・新嘗等の日、郡司が礼拝した社であるという。
 中世、八幡宮を合祀した後、專ら八幡宮と称していたが、明治2年旧号に復した。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

社頭
石段参道脇にいる慶応3年生まれの浪速狛犬
丁寧な造りで、胸や前脚前面に筋肉の皺がある珍しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(慶応3年(1867)丁卯秋9月吉日建立)
境内入口
拝殿
拝殿向拝下彫刻・鶴に乗った仙人?
拝殿目貫彫刻・龍
拝殿木鼻・狛犬と象
嘗ては目に象眼が施されていましたが、今は白濁していたり抜けたりしています。
幣拝殿
本殿前にいる天保9年生まれの備前焼宮獅子
吽には角があり、阿吽共に垂れ耳です。太股が随分丸く張り出した造りの狛犬ですね。備前焼の宮獅子というのは皆同じなのかと思っていましたが、見慣れてくるとそれぞれ個性があるのが分かり始めました。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保9年(1838)戊戌秋8月建立)
本殿
本殿目貫彫刻・龍に乗った仙人?
本殿木鼻・狛犬と龍
こちらも嘗ては目に象眼が施されていましたが、今は落ちたり抜けたりしています。
境内社 境内社
境内社:恵美須神社 境内社;荒神社、稲荷社、天神社
境内社:地神 境内社:稲荷社
稲荷社前にいる小さなお狐様

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