廣幡(ひろはた)八幡宮

岡山市南区阿津2104(平成21年8月22日)

東経134度1分12.16秒、北緯34度35分38.53秒に鎮座。

 この神社は74号線・阿津バス停から南へ100mに鎮座しています。入口には注連柱が建ち、石段を数段上がると建立年代不明の浪速狛犬が居る鳥居が建ち、続いて石段参道途中に随神門。随神門内には木製の微笑ましく可愛い狛犬がいます。
 境内中央には千鳥破風・唐破風付きの素敵な拝殿が建ち、本殿玉垣前には砲丸投げの選手のような狛犬も居て、狛犬ファンなら見逃せない神社かもしれません。
 本殿周囲には境内社数社が祀られていますが、社名の分かるものは稲荷宮しかありませんでした。

 御祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后、武内宿禰
 祭礼日:1月1日・歳旦祭及び交通安全祈願祭、7月28日・大祓祭(茅の輪くぐり)、10月15日に近い日曜日・例祭
 境内社:稲荷宮他
 由緒:旧村社で、嘉慶元年(1387)10月に創建され田土浦の安の津、比良山(平山)の東を鎮座地として田土浦神社、または水母八幡宮と称された。
 寛永9年(1632)2月に現在の宮山に遷り、同年6月に廣幡八幡宮と改称され、宮浦、阿津、小串の産土神として祭祀された。
 寛文6年(1666)5月に備前藩が神仏習合の祭祀を分離するにあたり、同7年3月に京都神道管領吉田家の社印を受け、石清水八幡宮の神霊を勧請した。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

社頭
参道入り口近くに立つ明神鳥居 鳥居に架かる額
鳥居手前にいる建立年代不明の浪速狛犬
小首をかしげた感じで斜め上方を見上げる阿の表情がとても可愛い狛犬です。吽も思慮深そうな目つきで好感が持てます。
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「戦没者慰霊」碑 石段参道の様子
随神門
随神門内にいる木製狛犬
金網越しで良くは見えませんが、こちらも阿のやや猫背で首をかしげた様子が微笑ましい狛犬です。全体的に白い彩色が施されていたのでしょうか?鬣は短く、尾は背中に付けられています。所謂神殿狛犬の造りよりも、自由な発想で造られた狛犬です。
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境内入口
境内の様子
拝殿
拝殿向拝下彫刻・鳳凰
拝殿目貫彫刻・狛犬の親子
本殿玉垣前にいる建立年代不明の狛犬
阿は右前足の甲に玉を乗せ、まるで砲丸投げの選手のようなポーズです。吽は左前足に子狛がじゃれついています。古そうなとても変わった意匠の狛犬達ですが、惜しいことに損傷が激しく、特に吽は前面が半身すっぱりと切れ落ちて尾もなく、殆ど狛犬としての態を為して居ません。
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本殿
境内社:稲荷宮
境内社 境内社
境内社 境内社
境内社 境内社:地神社
境内社 境内社