最上稲荷神社

岡山市北区高松稲荷712(平成17年7月17日)

東経133度50分8.04秒、北緯34度42分19.63秒に鎮座。

 最上稲荷神社は岡山自動車道・岡山総社ICの北東約3.7q、備中高松駅の直ぐ傍の大鳥居から長野高松線で2.7qほど北上すると駐車場があり、そこから徒歩で10分ほどで到着します。非常に神仏混淆が色濃く残った神社で、私たちが参拝したときにも、本殿内では読経が唱えられていました。

 最上稲荷神社のHPによると最上稲荷の歴史は、天平勝宝4年(752)に報恩大師が八畳岩でご本尊の最上位経王大菩薩を感得されたことに始まり、「龍王山神宮寺」として繁栄を極めたものの、中世の戦乱時、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の備中高松城水攻めの際、戦火によって堂宇を焼失。この時ご本尊の最上さまだけは八畳岩の下の元宮と呼ばれる場所に安置され難を免れました。新たに領主となった花房公が関東より日円聖人を招かれ、最上さまの霊跡を復興されたのが慶長6年(1601)、寺名も「稲荷山妙教寺」と改められました。以来「不思議なご利益をお授け下さる最上さま」として多くの人々の信仰を集め、 伏見・豊川と並ぶ日本三大稲荷となった最上稲荷は1200余年の歴史を通じて仏教の流れを汲んで発展を遂げてきた稲荷神社です、とあります。
 主神は最上位経王大菩薩、脇神は八大龍王尊、三面大黒尊天です。

 旧本殿と七十七末社はほとんどが檜皮葺の屋根で、狛犬やお狐様も多数いて、時間のたつのを忘れるほどの素晴らしさでした。

神社から2.7qも離れて建っている一の鳥居
参道入り口の二の鳥居 10分くらいかかる参道は
おみやげ屋さんが並んでいました
仁王門も変わった造りです
仁王門内の、ダイナミックで迫力ある仁王様
仁王門の裏側には白狐様が鎮座されていました
拡大写真はこちらで
江戸期の出雲型狛犬。
阿は玉取、吽はそっくりな子取りです。未だに唐草模様まで残った大変に保存状態のいい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政12年(1829)11月建立)
荘厳な本殿
本殿内の様子
本殿の太く大きい注連縄 流石お稲荷様、捧げ物は油揚げ、御神酒、紅白餅でした。
本殿裏には石造りの滝のような彫刻が・・
旧本殿への坂道には新旧の狐さんが居ました。
旧本殿正面 旧本殿に架かる社額
「最上位経王大菩薩」
旧本殿全景
旧本殿の備前焼狛犬
阿吽の位置が反対ですが、なかなかの面構えです。吽には角が付いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
七十七末社の建ち並ぶ様子
七十七末社の一つ、吉天王社とお狐様
七十七末社の一つ、三光天王とお狐様
七十七末社の一つ、荒熊天王とお狐様三対
七十七末社の一つ、日車天王とお狐様
七十七末社の一つ、朝日天王とお狐様
七十七末社の一つ 七十七末社の一つ、日吉大明神