吉備津彦神社
この神社は吉備線・備前一宮駅の南200mに鎮座していて、参道にはJR吉備線の線路が通っています。備前国一宮で、御祭神には崇神天皇時代に日本各地に派遣された四道将軍の一人で、今日の吉備文化の基礎を造った大吉備津彦命を祀っており、山陽道屈指の大社です。死後中山の麓に社殿が営まれたのが創祀と伝えられ、古くは、吉備津大明神といわれ、源氏・北条氏・足利氏、江戸期には藩主池田氏が祖先の信輝・輝政を祀るなど、諸侯武将の崇敬も厚かったといわれています。境内入り口にはボランティアの方がいらしてこの吉備津彦神社は夏至の日に入口の鳥居や本殿の真正面から朝日が昇るように設計され、昔は約1q離れた吉備津神社まで回廊が続いていたが、焼き討ちにあい、現在は残っていない事。ご神木の大イチョウには古来より
白龍(龍神)が鎮座しているといわれている事など、いろいろ興味深いお話を聞くことができます。境内入り口の大鳥居前には備前焼の大狛犬が待っていて参拝者を品定めしているかのようで、なおも参道を進むと左右には日本庭園のような優雅な池面が広がっています。その池に架かった神橋を渡り、随身門を潜ると、拝殿、祭文殿、渡殿と続き、立ち入り禁止の最奥に、元禄年間・池田綱政による造営の檜皮葺・三間社流造の巨大な本殿が建っています。本来はその右奥に続く子安神社も参拝したかったのですが、時間の関係上今回はパス。又の機会を待つことにしました。
備前焼の大きな狛犬。立派な体格ですがあちこちの補修の痕が痛々しい。
この時期、水面を渡る風が涼しく感じられる、大きく綺麗な池が左右に広がっています。
このご神木の大イチョウには、
古来より 白龍(龍神)が鎮座して
いるといわれているそうです。