乙子(おとご)神社

岡山市東区乙子237(平成21年8月23日)

東経134度2分35.73秒、北緯34度37分34.29秒に鎮座。

 この神社は吉井川と千町西川に挟まれた中洲のような地域にある乙子城山に鎮座しています。入口には弘化2年生まれの浪速狛犬ががんばっており、石段を上がると北参道への分岐点の奥に注連柱、その又奥の石垣が組まれた上に境内が造られています。境内正面には横に広い拝殿が建ち、玉垣内に本殿、社殿注意には小さな祠の末社が沢山祀られていました。
 乙子城は後に備前を統一した宇喜多直家が城主だったお城です。

 御祭神:若御毛沼命(神武天皇)、猿田彦命、夏之賣神、秋比女神
 祭礼日:4月15日・春祭、7月15日・夏祭、10月18日・例祭
 境内社
 由緒:乙子城山に鎮座する神社である。創立は詳かではないが本殿内に乙子大明神、延喜4年(904)4月22日御内陣新調の記載がある。
 御鎮座の山は往古角岬と称え、西南とも入海になっており、東方から4キロメートル余り突出している。
 若御毛沼命は五瀬命(安仁神社)の御末弟であって、乙子大明神と尊称し奉った。「備陽国誌」に乙子村若宮大明神として見えるが同一神と思われる。
 また、神武天皇が御東征の際、御登臨されたとも伝えられている。近くに安仁神社や御東征の際海路を御嚮導された珍彦命が祀られている神前神社などがあるのはこれに係わりが深いと思われる。
 宇喜多直家が岡山城を築いた時、社領田を奉納し、大いに崇敬した。また、備前藩主池田公も社領5斗を献じた。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

社頭
表参道入口に建つ明神鳥居 鳥居に架かる額
「乙子大明神」
入口にいる弘化2年生まれの浪速狛犬
縦長スリムな体つきで、吽には小さな突起があります。一度台座から転げ落ちたのか、体に傷跡が残っていますが、とても綺麗に修復されています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(弘化2年(1845)9月吉日建立)
石段参道の様子
境内入口
横に広い拝殿
本殿
境内社:下馬神社 境内社:左から
住吉神社、稲荷神社、天満宮
境内社:風早神社 境内社:塩竈神社
境内社群
千町西川沿いにある北参道入口