神前(かむさき)神社

岡山市東区神崎町2466(平成21年8月23日)

東経134度3分6.61秒、北緯34度37分26.2秒に鎮座。

 この神社はJR赤穂線西大寺駅から南へ約4km、吉井川と千町川に挟まれた地域に鎮座しています。急な石段のある参道入口から神社までは約200mと言う案内があり、鳥居を潜り形だけ残った神橋を渡り、一直線に伸びた石段を息を切らせながら上がると平坦な参道の途中に二の鳥居が建っています。境内の前には車道が通り、境内にも車が入っています。石段登りや坂道を上がるのが嫌いな私は心中穏やかではありませんでしたが、何せ初めての神社です「こういう風に苦労して参拝しないと御利益はないのよ…。」と罰当たりな負け惜しみを言いながら、随神門を潜り綺麗な石畳の参道を行くと、境内には天保14年生まれの浪速狛犬がいました。現金な私はさっきまでの苦労も忘れ、いそいそと狛犬を眺めては「可愛い可愛い。」とニンマリしていました。拝殿も本殿もとても大きく綺麗で、境内社にもしっかりと社名が書かれ、手入れの行き届いた清々しく気持ちの良い神社でした。

 御祭神:珍彦命
 祭礼日:5月18日・春祭、10月第2日曜日・甘酒祭、10月第3日曜日・例祭
 境内社:稲荷神社、伊勢神宮遥拝所、合社(伊邪那美神、大山津見神、菅原道真、大物主神、塩土老翁、天鈿女命)
 由緒:創建年代は不詳であるが、備前国神名帳(総社本)に神前神社7、山本氏本に従3位神前明神と記してある旧社である。
 中古社号を神崎大明神と称し、御祭神は猿田彦命であったが、明治2年社号を旧号の神前神社に復し、明治9年9月15日珍彦命を祭神として奉斎した。
 神武天皇の御東征の海路を御嚮導された神であるので例祭の相嘗に高島神を祀り、36台の神饌を献ずる例がある。
 明治44年12月神饌幣帛料供進神社に指定された。
 本神社から南方の海岸に亀石という亀に似た岩があり、珍彦命の乗った亀の化石であると尊崇し、亀石神社と称している。また、付近には神武天皇を祭神とする乙子神社や、神武天皇の三兄を祭神とする安仁神社が鎮座している。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

社頭
案内 入口の明神鳥居
下が暗渠になり形だけ残った神橋
社頭から境内入口までの参道の様子
社号標 車道を挟んで参道は未だ続きます。
随神門
参道の様子
参道左に祀られる末社と石碑 境内入口
境内にいる天保14年生まれの浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保14年(1843)癸卯正月建立)
拝殿
本殿
合社:左から
伊邪那美神、大山津見神、菅原道真、大物主神、塩土老翁、天鈿女命
境内社:稲荷神社 伊勢神宮遥拝所