倉敷市矢部(平成17年7月17日)
この神社は国道180号線と429号線を繋ぐ清音真金線が足守川にかかる倉敷市矢部地区に鎮座する、温羅と吉備津彦命の鯉喰いの伝説が残る小さな神社です。その伝説とは、『吉備津彦命の矢が左眼に当たって傷ついた温羅は雉と化して山中へ逃れましたが、吉備津彦命は鷹となってこれを追いつめました。次に温羅は鯉となって、我が目から滴り落ちた大量の血液で真っ赤になった血吸川へ逃げましたが、今度は命は鵜となりこれを食べたのがこの地だった』というもので、その温羅を祭るために村人達がここに鯉喰神社を建てたということですが、仁徳天皇が吉備津宮の末社の一つとして創建したとも伝えられています。。御祭神は吉備津彦命の臣下の楽々森彦命と温羅。実はこの楽々森彦命が鯉に化けた温羅を捕えたという伝説もあり、桃太郎伝説の猿のモデルともいわれています。
(明治34年9月吉祥日建立)
(明治8年4月建立)
社号標と神社入り口
神社外観
備前焼の大きな狛犬。オールバックでかなり厳つい顔つきです。
前足2本を玉の上に置き、その上に更に身体を置き、前足がほとんど見えないこのスタイルは、今回始めてみました。吽は顔から胸にかけてほとんど剥離しています。
神門
神門から拝殿まで屋根がかかっています
拝殿正面、扁額には「御埼宮・鯉喰神社」
拝殿内の様子
1842年建立の本殿
本殿後ろに置いてある船型石
境内社
地神の文字碑