天津神社

倉敷市尾原707(平成21年8月21日)

東経133度50分32.13秒、北緯34度30分46.44秒に鎮座。

 この神社は郷内小尾原分校北に参道入口があります。道路から外れて坂道が見えるだけで、この時点では神社がこの奥にあるという風には見えません。一度は通り過ぎましたが、他に参道らしき物が見当たらず、又戻っての挑戦となりました。
 歩き始めてから約70m、鳥居が見えてきましたが、額には「三台妙見宮」の文字が見えます。「えっ!」と思いましたが、「違う神社に行っても、参拝したことに変わりはないから先に進みましょう。」ということでどんどん上がっていきましたが、次の鳥居には「明現宮」、妙見と明現は同義語だからきっと先には私達が目指す「天津神社」ではなくて「妙見宮」があるのだろう、と思いつつ登ること約12・3分、汗が噴き出してきて、私がぶつぶつ文句を言いたくなってきた頃、参道から左側に入る石段が見えてきました。やっと神社に着いたのだと思い社号標を見ると「天津神社」。何か狐に摘まれたような気分でしたが、ここが目指す「天津神社」でした。
 境内はそれほど広くはありませんが、唐破風付きの入母屋造りの拝殿と、胴葺きの素敵な本殿が建立され、境内社も6社ほど祀られていました。
 私達は表参道から延々と山頂目指して歩いたのですが、帰ってから詳しい地図を見ると北側からの自動車道があり、そちらには出雲構え獅子がいるようです。残念。

 御祭神:天之御中主神、高皇産靈神、神産靈神
 祭礼日:5月第2土曜日・日曜日・春祭、10月第2土曜日・日曜日・秋祭
 境内社:6社
 由緒:通称は三台妙見と呼ばれ、旧村社でした。
 創建年月日不詳。旧号を三台明現宮といったのを明治2年に天津神社と改称した。旧藩の記録に寛文7年(1667)社僧の金蔵坊が還俗を命ぜられ本神社の神職となったとある。それ以前同坊は新熊野山所属の坊であったのだから、かなり古くから存在したものであろう。明治初年尾原天神社又は天神社と書いていたのが天満宮と紛らわしいので津の一字を加えたのだという。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)

参道入口
参道の様子
参道途中、石段上に建つ一の明神鳥居 鳥居に架かる額
「三台妙見宮」
鳥居脇にいる文久元年生まれの広島型玉乗り狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(文久元年(1861)6月吉祥日建立)
参道の様子
参道途中に建つ二の明神鳥居 鳥居に架かる額
「明現宮」
参道の様子 境内入口へと続く石段が見えてきました。
境内入口 社号標
「天津神社」
拝殿
本殿
本殿木鼻・狛犬と象
嘗ては眼に象眼が施されていたのでしょう、良い造りなのですが、今は空洞となり虚ろな感じが否めません。
末社 末社
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