加賀郡吉備中央町上竹3268(平成21年8月20日)
東経133度40分12.50秒、北緯34度50分18.46秒に鎮座。
この神社は上竹荘小学校の南西約750mに鎮座しています。私達は上竹荘小学校脇の道路から南西に入ってしまったため、農道のようなものすごく細い道で、何時脱輪してしまうか冷や冷やしながらの参拝となりました。神社入口はその道路右側にあり、入口には出来の良い半構え獅子がいます。鳥居を潜った後の参道歩きは気持ちよく、石段を上がった後に随神門を潜ると、境内は広々と明るく綺麗に整備されていて、あの酷い道路の先にこんなに素晴らしい神社があるとは想像だに出来ません。
唐破風付きの大きな拝殿には彫刻が施され、太い注連縄が架けられています。間口三間の本殿も立派で厳かな造りです。境内社も数社祀られ、その内の一社にはとても変わった備前狛犬が居ます。
案内によると、この社には町指定重要文化財の室町時代の狛犬が1対あるのですが、非公開だそうで見ることは叶わず、残念でした。
御祭神:応神天皇、他諸神
祭礼日:10月第4日曜日・例祭
境内社:男山八幡宮、天照皇大神宮、若宮神社、武内神社他
由緒:社伝によれば、延暦24年(805)此の地の空に八本の旗雲が現れたのを見て不思議に思い、平城天皇に奏聞した処、天皇の夢にも現れ「吾は八幡神なり、この地より西の多気の里に止まらん」と奏したので、ここに神社を創建された。
長保元年(999)花山院が高梁の安部に駐留された時再興されたという。
又、寛永の頃、松山藩主池田長幸は厚く尊崇した。当社には古代より伝えられた「ハッケ」の神事が行われる。
藤原時代末期の阿弥陀如来鎌倉時代初期の脇侍、室町時代の狛犬等文化財を保有している。
社頭 |
神社南参道入口にいる明治24年生まれの半構え獅子 この地域で、こういう普通の動物が威嚇のために蹲らずに身構えているような様子の狛犬は珍しいですよね。幾つにも先が分かれている大きな尾は、強度不足を補うためか背中にも付けられています。 狛犬の拡大写真はこちらで |
|
(明治24年(1891)10月吉日建立) |
参道の様子 |
随神門 |
境内の様子 |
拝殿 | |
拝殿向拝下彫刻・鳳凰 | |
拝殿目貫彫刻・龍 | |
拝殿木鼻・狛犬と象 | |
拝殿に架かる注連縄 右が本、左が末で、左綯いのかなり太い注連縄です。 |
|
本殿 |
境内社:男山八幡宮、天照皇大神宮 | |
男山八幡宮、天照皇大神宮を護る備前焼きの構え獅子 この狛犬は制作時からここに置かれるように想定された物なのでしょうか?石の上に被さるように、半円形の台座のような物の上に造られています。屋根上の狛犬のようにも見えますが、それにしてはとても大きな物です。 狛犬の拡大写真はこちらで |
|
境内社:若宮神社 | 境内社 |
境内社:武内神社 | 境内社 |
長床? |
町指定重要文化財碑と宝物殿? この社には町指定重要文化財の室町時代の狛犬が1対あるのですが、盗難防止のため他所に移され、非公開だそうです。趣旨は理解できますが、せめて写真くらいは公開していただけたら…というのが素直な感想です。 |
|