川合神社

加賀郡吉備中央町田土3113・湯山2(平成21年8月20日)

東経133度44分29.29秒、北緯34度51分16.92秒に鎮座。

 この神社はその名の通り、宇甘川、吉川川、湯山川の出合い近くに鎮座しています。入口は57号線に面しており、随神門、拝殿、本殿、境内社など全ての建物が綺麗に整備され、又、境内の清掃も行き届いた綺麗な神社でした。随神門内には木製の、拝殿前には石製の狛犬が居ます。

 御祭神:足仲彦尊、氣長足姫尊、譽田別尊
 祭礼日:1月1日・元旦祭、4月17日・春祭、7月15日・夏祭、8月23日・献燈祭、10月18日・例祭、11月24日・秋祭
 境内社:若宮神社、護王神社、御門神社、住吉三前神社
 由緒:草創は、古代に遡ると思われる。上房郡誌によると「往古は川合山のみねに石の宝殿を造り鎮座したり、古代の岩あり、正徳5年12月、今の地に奉遷したり」と記されている。 
 川合山の頂上に「石の宝殿」がありそこに祀られていたという。古代、神の「依りしろ」は山や森や池等であったり、大木であったり、巨岩、巨石であった。故に石の宝殿に祀られていたと伝えられるのは常識であろう。
 川合山は、吉川川や宇甘川の両川の合流点に屹立し、神の「依りしろ」として、ふさわしく神々しい山容をなしている。古代の人は、ここにこの地の地主神を祀ったのである。
 先年宝殿の遺跡を発掘したところ、弥生時代の土器、石器が出土し、人々を驚かせたのであるが、これらから考えられることは、川合神社の草創は古代であったと思われる。川合山を中心に、前の原を神原といい付近に御神山、巫子山、巫子岩があり、向かいの高祖の山の段からは、寛保元年に土中から、古刀2口古鏡1面、古銅器1個、瓦器数個、銅、焼物の鈴などが出土した。
 これは、古墳時代のものと考えられ、古代より長期間、川合山がこの地方の信仰の中心であった。川合神社に、八幡神を勧請されたのはいつ頃か。これも確たる証拠になるものはない。ただ川合神社と清水寺とは非常に関係が深かったらしく、備中誌よると、社僧は清水寺から任じられたという。
 献燈祭は岡山県の民俗資料無形文化財に指定されている。
(「岡山県神社庁公式サイト」より)



社頭
入口の台輪鳥居 社号標
「村社川合神社」
随神門
随神門内にいる木製神殿狛犬
格子戸内で良く見えませんが、雄々しい立派な狛犬です。体下部の群青色がよく残っています。
拝殿前、昭和45年生まれの狛犬
大口で平面顔、阿はトトロに似ています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和45年(1970)10月吉日建立)
拝殿
拝殿向拝下彫刻
拝殿目貫彫刻・龍
拝殿木鼻・狛犬と象
拝殿に架かる注連縄
本殿
境内社:左から、若宮神社、護王神社、御門神社